東京市場のドルは148円台後半で推移、タカ派なボウマンFRB理事の発言に注目
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、売買材料に欠けるなか、148円台半ばでのもみ合い相場となった。
昨晩の海外時間では、米9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、インフレ鈍化の改善が停滞したことが明らかになりドル買いが加速し149円50銭台まで上昇。一方、米先週分新規失業保険申請件数が前回から予想外に増加したため景気悪化も警戒され、一転してドル売り優勢の展開となった。
その後は、ボスティック・アトランタ連銀総裁が、年内あと2回ある連邦公開市場委員会(FOMC)のうち1回利下げ見送りの可能性を示唆したため、長期金利上昇に伴いドルは買戻しが入り148円台半ばまで値を戻した。
東京時間は、昨晩の海外時間とは正反対のレンジの狭い静かな地合いとなった。目立った売買材料に欠けるなか、東京株式市場も商い閑散で日経平均は小動き。中国市場で上海総合指数が下げ幅を広げたが、為替市場への影響は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円65銭
高値:148円80銭
安値:148円40銭
終値:148円70銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:162円54銭
高値:162円72銭
安値:162円31銭
終値:162円61銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円19銭
高値: 100円39銭
安値: 100円04銭
終値: 100円18銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:194円09銭
高値:194円31銭
安値:193円87銭
終値:194円07銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39636円87銭
高値:39668円93銭
安値:39415円26銭
終値:39605円80銭(前日比+224円91銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、9月生産者物価指数(前月比)、前回:0.2%、市場予想:0.1%
21時30分、米、9月生産者物価指数(前年比)、前回:1.7%、市場予想:1.7%
21時30分、米、9月生産者物価指数(コア、前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.2%
21時30分、米、9月生産者物価指数(コア、前年比)、前回:2.4%、市場予想:2.7%
22時45分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がイベントにて講演
23時00分、米、10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、前回:70.1、市場予想:70.0
23時45分、米、ローガン・シカゴ連銀総裁がイベントにて講演
26時10分、米、ボウマンFRB理事がイベントに参加
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、9月生産者物価指数(PPI)と政府要人発言に関心が向かおう。昨晩のCPI予想上振れで150円台乗せが期待されつつも、新規失業保険申請件数が水をさしたことで、149円台半ばが短期的な上値メドとして意識されそうだ。
ただ、CPI発表後、ドル・インデックスは8月15日以来の102.9水準まで上昇するなど、じりじりとしたドル買いは継続。昨晩の海外時間で発言したボスティック・アトランタ連銀総裁は中立派のイメージがあったことから、市場は想定外の発言にやや動揺した感はある。今晩はタカ派のボウマンFRB理事の講演が予定されていることから、ドル買いを誘う発言は十分期待できよう。
日足の一目均衡表では雲に突入しており、75日移動平均線突破を試す展開を迎えている。この水準を明確に上回ってくるとストップロスなどを巻き込み、一気に150円台回復が視野に入ろう。CPIをきっかけとした上放れには失敗したが、政府要人発言をきっかけとしたドル上昇を想定。一足飛びに雲上限が位置する151円84銭水準到達までは考えていないが、150円台の攻防は意識しておきたい。
一方、政府要人から目立った話がなかった際は、週明けの為替市場がコロンバス・デーによる休場のためドルは75日移動平均線でのもみ合いとなろう。上値メドは150円10銭、下値メドは148円30銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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