東京市場のドルは149円台まで上昇、強い反発期待あるもいったんドル買いは一服か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、朝方149円台を付ける場面も見られたが、ドル買い一巡後は148円台半ばでのもみ合いとなった。
米9月雇用統計が非農業部門雇用者数の増加幅、失業率、平均時給とどこを切り取っても強い内容となったことから、11月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測が後退。長期金利上昇に伴うドル買いが加速し、149円台まで上昇した。
東京時間では、朝方に149円10銭台と8月16日以来の水準まで上昇する場面が見られた。買い一巡後は、株式市場で日経平均が想定の範囲内の上昇に留まったことからドル買いは一服。ドル・インデックスは102.3水準での横ばい推移となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円94銭
高値:149円12銭
安値:148円22銭
終値:148円43銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円38銭
高値:163円57銭
安値:162円70銭
終値:162円82銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 101円32銭
高値: 101円42銭
安値: 100円84銭
終値: 100円92銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:195円38銭
高値:195円62銭
安値:194円54銭
終値:194円57銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39239円92銭
高値:39560円78銭
安値:39195円93銭
終値:39332円74銭(前日比+697円12銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時45分、欧、エスクリバ・スペイン中銀総裁がイベント講演
23時30分、欧、ナーゲル独連銀総裁がイベント参加
26時00分、米、ボウマンFRB理事が討論会に参加
26時50分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が討論会に参加
31時00分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が討論会に参加
31時30分、米、ムサレム・セントルイス連銀総裁が講演
中国市場は国慶節のため休場(8日に取引再開)
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、強い反発継続を期待したところだが、米雇用統計後のドル買いは一服し148円台でのもみ合い相場を想定する。10月に入ってドル・インデックスは上昇しており、8月16日以来の水準まで値を戻している。時間外の10年債利回りは一時3.99%台まで上昇。8月8日以来の4.0%乗せ目前に迫っている。さすがにこれ以上の利回り拡大は、新たな材料が必要なため難しいと考えるが、この時期に日米金利差が拡大する展開は想定していなかった。
CMEが算出するFed Watchは、11月7日のFOMCで9割超が0.25%利下げを予想しており、0.50%の大幅な利下げ予想は0%と米雇用統計発表以降、極端な割合となっている。
金融市場は、長期金利上昇、ドル高、株高と「良い処取り」の地合いだ。中東情勢が解消されないことから、週末のVIX指数は19.21ポイントと大幅な低下とはならなかったが、節目の20ポイントは割り込んでおり、楽観ムードは数字以上に強い。雇用に対する警戒感が払しょくされたことから、良好な投資家心理を背景に、終値ベースで史上最高値を更新したNYダウは強い動きが続くだろう。
米株が一段高となればドルの上値余地はもう少しありそうだが、150円乗せは考えにくい。今晩の海外時間は上げ一服で静かな推移となろう。
一方、テクニカルは強い。日足の一目均衡表では、ついに147.6円水準の雲下限を上回り雲に突入した。転換線が基準線を上回っており、遅行スパンも実線を上抜くなどトレンドは強まっている。ターゲットとして152円水準に位置している雲上限が意識されそうだが、今週発表予定の9月消費者物価指数や、9月FOMC議事要旨は起爆剤料には弱いか。反発基調が強まりそうな地合いだが、中東情勢と米大統領選挙を控えていることなどから雲上限より前の150円台回復も難しいと考える。
今晩の海外時間は上げ一服の相場展開を想定する。上値メドは149円10銭、下値メドは147円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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