東京市場のドルは145円台に入る場面も、米失業率に関心高まる展開に
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米雇用統計発表を前に積極的な買いは手控えられて、ポジション調整的な売りが入り145円台に入る場面も見られた。
昨晩の海外時間では、米週次新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことで、ドル買いが一時後退。その後、米9月ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇し1年半ぶり高水準となったため、長期金利上昇に伴うドル買いが一段と加速。一時147円台に乗せるなどドル優勢の地合いとなった。
東京時間では、株式市場も落ち着いた動きとなるなど、米雇用統計発表を前に積極的な売買は手控えるムードが強まった。14時から行われた石破首相の施政方針演説はこれまで伝わっていた内容に留まったことから、一時145円台に入る場面も見られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:146円86銭
高値:146円94銭
安値:145円92銭
終値:146円09銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:162円05銭
高値:162円14銭
安値:161円01銭
終値:161円18銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円52銭
高値: 100円64銭
安値: 99円91銭
終値: 100円03銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:192 円80銭
高値:192円89銭
安値:191円75銭
終値:191円93銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38594円73銭
高値:38735円29銭
安値:38501円82銭
終値:38635円62銭(前日比+83円56銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時30分、英、9月建設業PMI、前回:53.6
19時00分、欧、デギントスECB副総裁がイベント講演
21時30分、米、9月失業率、前回:4.2%、市場予想:4.2%
21時30分、米、9月非農業部門雇用者数、前回:14.2万人、市場予想:14.8万人
22時00分、米、ウィリアムズNY連銀総裁がイベント挨拶
23時00分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がブルームバーグTVに出演
23時30分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がヤフーファイナンスに出演
29時00分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がテレビ出演
中国市場は国慶節のため休場(7日まで)
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、9月雇用統計に関心が向かおう。振れが大きい非農業部門雇用者数よりも失業率の結果に注目したい。
7月、8月の雇用統計は非農業部門雇用者数の前月比増加幅が市場予想を下回ったことで、米景気後退懸念を刺激する材料となった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ以上に気にする雇用関連のなかでは最も関心が高いことで、今晩の結果に対する注目度は非常に高い。
今回の雇用統計発表後、11月6−7日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)前には11月1日に10月雇用統計も発表されることから、今回の結果が占める割合はさほど高くないが、9月に大幅利下げを実施した直後なだけに注目度は高いか。特に失業率が市場予想よりも悪化という結果となった場合、米景気減速懸念が蒸し返される可能性はある。
日足の一目均衡表では、146.9円水準の雲下限が上値抵抗ラインとして意識されている。9月27日の長い上影(上ヒゲ)をきれいに吸収した後、遅行スパンが実線を上回ったこともあり、反発基調は継続しそうだ。雲突入を試したい展開だが、米雇用統計の結果次第で大きく方向性は変わることでまずは見極め展開か。仮に雲に突入した場合、152円水準に位置している雲上限がターゲットとなるが、さすがにここまでドル高円安が進むには大きな材料が必要だ。中東情勢の緊迫化や米大統領選を控えていることから、雲下限水準でのもみ合いとなりそうだ。
今晩のドルは上下に振れる展開となろう。失業率が市場予想通りだった場合、146円水準での小動き推移となりそうだ。一方、失業率が悪化した際は145円割れも視野に入ろう。上値メドは147円20銭、下値メドは144円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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