ドル円急落、トランプ-ハリステレビ討論会、ハリス氏優勢でドル売り (9/11午前)

11日午前の東京市場でドル円は急落。

ドル円急落、トランプ-ハリステレビ討論会、ハリス氏優勢でドル売り (9/11午前)

ドル円急落、トランプ-ハリステレビ討論会、ハリス氏優勢でドル売り

11日午前の東京市場でドル円は急落。朝方、142.44レベルで取引の始まったドル円は、序盤は142円台前半で方向感なく推移しました。しかし、10時に米ABCテレビでのトランプ前大統領とハリス副大統領のテレビ討論会が始まり、20分ほど経過したところでハリス副大統領の優勢が次第に明らかになったことから、「逆トランプトレード」でドル円は急落。同時間帯に日銀中川審議委員が、タカ派的な発言をしたことも一部で円買いの要因とされていますが、ドルインデックスの下落、ユーロドルの急上昇が同時に起きていることから、討論会の内容を受けてのドル売り要因が大きかったものと思われます。ドル円は、一時141.51の安値をつけた後141円台後半でのもみあいに転じ、東京時間正午現在は141.80レベルでの取引です。(12:30現在は安値を141.30まで拡大)

注目されたトランプ前大統領とハリス副大統領のテレビ討論会は、ハリス副大統領が、自己の政策をアピールしながら、トランプ前大統領の数々の問題点を賢く指摘。一方トランプ前大統領は、移民問題の停滞を執拗に攻撃した以外は、自己弁護に終始した印象です。CNNはこれを「(ハリス副大統領が)うまく餌を投げて食いつかせ続けた」と表現。今回はハリス優勢との見方大勢です。また、討論後、政治的影響力が強いとされる、米国の歌手テイラー・スイフト氏が自身のインスタグラムでハリス支持を表明しています。
(13:05追記 CNN即時調査では 63:37 でハリス氏の討論会勝利)

日経平均株価は、円高進行を嫌気して続落。輸出関連銘柄をはじめ、ほぼ全業種がマイナスとなり、291円安で午前の取引を終了しています。

テクニカルにはドル円は、本日午前の急落で、当面のサポートと目されていた8/5安値141.70を割り込んで今年1月以来の円高ドル安水準です。ドル売り地合いが強まっており、次のターゲットは昨年12月安値140.25となります。

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