ドル円、一時147円台を回復するなど堅調な値動き。ドル買い・円売りトレンドの本格再開に期待(9/3朝)

週明け2日(月)のドル円相場は堅調な値動き。

ドル円、一時147円台を回復するなど堅調な値動き。ドル買い・円売りトレンドの本格再開に期待(9/3朝)

ドル円、一時147円台を回復するなど堅調な値動き。

〇ドル円、米国時間朝方にかけ147.18まで上昇後、米国休場により146円台後半で商い閑散
〇ユーロドル、欧州各国の製造業PMIが予想上回り、欧州朝方に1.10台後半に上昇
〇ドル円、日足が主要テクニカルポイント上回り、短期足で買いサインも点灯、地合い好転
〇ファンダメンタルズも円キャリー再開期待、世界的株価の持ち直しがドル円をサポート
〇本日発表予定の米8月ISM製造業景況指数(特に内訳のEmployment指数)が良好の場合一段高も
〇引き続き、ドル買い・円売りトレンドの本格再開をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:146.00ー148.50

海外時間のレビュー

週明け2日(月)のドル円相場は堅調な値動き。日本時間13時過ぎに、安値145.78まで下げ幅を広げるも、一巡後に下げ渋ると、(1)前週末金曜日以降のドル買い・円売りの流れの再開(米4ー6月期実質GDP改定値が市場予想を上回った他、米7月PCEデフレーターも概ね市場予想に沿った無難な結果→米経済の軟着陸期待を背景とした米株買いと、米FRBによる大幅利下げ観測後退に伴う米金利上昇の組み合わせ)や、(2)日経平均株価の堅調推移(リスク選好の円売り圧力)、(3)テクニカル的な地合いの好転(一目均衡表転換線、21日移動平均線、ボリンジャーミッドバンドの上方ブレイクに成功)、(4)直近高値(8/21高値146.61)突破に伴う仕掛け的なドル買い・円売りが支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値147.18まで上昇しました。その後は、レーバーデーで米市場が休場(米株・米債市場が休場)となる中、徐々に商い閑散となり、本稿執筆時点(日本時間9/3午前1時10分現在)では、146.95前後で推移しております。

週明け2日(月)のユーロドル相場は底堅い動き。アジア時間朝方にかけて、安値1.1042まで軟化するも、一巡後に下げ渋ると、(1)イタリア8月製造業PMI(結果49.4、予想48.5)の市場予想を上回る結果や、(2)フランス8月製造業PMI(結果43.9、予想42.1)の市場予想を上回る結果、(3)ドイツ8月製造業PMI(結果42.4、予想42.1)の市場予想を上回る結果、(4)ユーロ圏8月製造業PMI(結果45.8、予想45.6)の市場予想を上回る結果が支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、高値1.1078まで上昇しました。その後は、レーバーデーで米市場が休場となる中、商い閑散となり、本稿執筆時点(日本時間9/3午前1時10分現在)では、1.1070前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は8/26に記録した安値143.45をボトムに切り返すと、昨日は一時147.18(8/20以来となる約2週間ぶり高値圏)まで急伸しました。この間、日足ローソク足が主要テクニカルポイント(一目均衡表転換線、21日移動平均線、ボリンジャーミッドバンド)を上抜けした他、4時間足ベースで強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」が点灯するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転を期待させるチャート形状となりつつあります。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)日銀による年内追加利上げ観測の後退(日銀による追加利上げはマーケットの不安定化をもたらすことから、年内追加利上げは事実上困難との見方が市場コンセンサス)や、(2)米FRBによる大幅利下げ観測の後退(直近で発表された米経済指標が総じて良好な結果となったことから、米経済のハードランディング懸念が後退し、ソフトランディング期待が台頭→9月FOMCでの50bp利下げの織り込み度合は足元30%前後まで急低下中)、(3)上記1、2を背景とした円キャリートレードの再開期待(米CFTCが公表したIMM通貨先物・非商業部門の取組状況を見ると、円の買い越し額が3年半ぶり高水準→円売りポジションが既に解消されているため、日米金利差に着目した円キャリートレードを再構築するには絶好の機会)、(4)株式市場の世界的な持ち直し(リスク選好の円売り圧力)など、ドル円相場の続伸を連想させる材料が揃っています。

本日予定されている米8月ISM製造業景況指数(特に内訳のEmployment指数)が良好な結果を示す場合には、米株上昇と米金利上昇が組み合わさることで、ドル円にもう一段強い上昇圧力が加わるシナリオも想定されるため、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの本格再開をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:146.00ー148.50

注:ポイント要約は編集部

ドル円、一時147円台を回復するなど堅調な値動き。

ドル円日足

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