東京市場のドルは146円台で推移、今晩は米市場休場に伴う参加者減少で小動き(24/9/2)

東京時間のドル円は、株式市場で日経平均がやや下げ幅を広げたタイミングでドル売りが強まったが、日経平均が切り返したことで売りは一服、146円台前半で取引を終えた。

東京市場のドルは146円台で推移、今晩は米市場休場に伴う参加者減少で小動き(24/9/2)

東京市場のドルは146円台で推移、今晩は米市場休場に伴う参加者減少で小動き

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日経平均がやや下げ幅を広げたタイミングでドル売りが強まったが、日経平均が切り返したことでドル売りは一服、146円台前半で取引を終えた。

先週末の海外時間では、月末に絡んだ実需のドル買いに加え、7月PCEデフレータが堅調な結果だったことで大幅利下げ観測が後退。さらに、米8月シカゴ購買部協会景気指数や8月ミシガン大消費者信頼感指数で、長期金利上昇に伴うドル買いが強まり146円台まで買われた。

東京時間では、株式市場で日経平均が下げ幅をやや広げるタイミングでドル売りが強まり145円78銭まで下落したが、日経平均が切り返したことでドル売り一服。146円台前半で推移した。なお、朝方、発表された第2四半期設備投資は前年比7.4%増と市場予想の同9.8%を下回ったが、為替市場、株式市場に対する影響は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:146円44銭
高値:146円60銭
安値:145円78銭
終値:146円10銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円77銭
高値:161円93銭
安値:161円03銭
終値:161円53銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 99円15銭
高値: 99円28銭
安値: 98円55銭
終値: 98円84銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:192円30銭
高値:192円50銭
安値:191円33銭
終値:191円87銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39025円31銭
高値:39080円64銭
安値:38476円51銭
終値:38700円87銭(前日比+53円12銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、8月製造業PMI(確報値)、前回:45.6、市場予想:45.6
17時30分、英、8月製造業PMI(確報値)、前回:52.5、市場予想:52.5

レーバーデー祝日のため米国及びカナダ市場が休場
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、米国市場がレーバーデーの祝日による休場のため、参加者は限定的で、ドルは146円を挟んだもみ合いとなろう。

今週は米雇用関連の経済指標発表に関心が向かっているが、その前の明日、重要な経済指標である8月製造業PMI(確報値)とISM製造業景気指数が発表される。8月1日に発表された7月の製造業景気指数は46.8と前月の48.5から低下し、23年11月以来の低水準となった。市場予想の48.8を大幅に下回ったことがネガティブなインパクトを誘い、5日の141円台までの円高ドル安の要因となった。

今回の市場予想は47.5と7月実績の46.8を上回る水準のため、8月1日と同じような「市場予想下振れ→景気減速懸念→ドル売り」というドル売りの連鎖には警戒だが、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)にて利下げ実施が確実視されている状況下、仮に弱いISMとなっても、8月上旬のような過度な景気減速懸念にはつながらないと考える。

日足の一目均衡表では、下向きの転換線をまずはクリアしており、横ばい推移の基準線を意識した格好。8月いっぱい上値抵抗として意識されていた20日移動平均線をようやく上回ったことはポジティブだ。今週の米経済指標を見極める必要はあるが、基準線が位置する148円50銭水準までの反発は期待したい。

とはいえ、今晩の海外時間は手掛かり材料が乏しい上、米国市場休場で参加者も少ないため、146円を挟んだ小動きを想定する。上値メドは146円40銭、下値メドは145円60銭とする。

東京市場のドルは146円台で推移、今晩は米市場休場に伴う参加者減少で小動き

ドル円日足

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