ドルは144円台半ばで推移、こう着強めそうだが念のためエヌビディア決算に注意(24/8/28)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、氷見野良三日銀副総裁からタカ派な発言は確認されなかったことで、ドルは買い戻され144円40銭台で推移した。

ドルは144円台半ばで推移、こう着強めそうだが念のためエヌビディア決算に注意(24/8/28)

ドルは144円台半ばで推移、こう着強めそうだが念のためエヌビディア決算に注意

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、氷見野良三日銀副総裁からタカ派な発言は確認されなかったことで、ドルは買い戻され144円40銭台で推移した。

昨晩の海外時間では、米住宅価格指数の伸び鈍化や製造業関連指標が弱くドル売りが優勢となった。8月消費者信頼感指数が予想外に上昇したため一時ドル売りは一服したが、2年債入札結果が好調、さらに公定歩合議事録で2地区連銀が利下げを支持したことが明らかになると長期金利が伸び悩み、ドル売りが再度加速。143円台での推移となった。

東京時間では、午前中、氷見野良三日本銀行副総裁が、金融経済懇談会にて「円安が修正された影響としては、輸入物価を通じた物価上振れリスクがその分小さくなり、ひいては、家計消費の先行きにもプラスに働きうる」「円高がインバウンド需要に、株安が高級品消費に影響することも考えられる」と述べた。市場ではタカ派な発言が無かったことで、いったんはドル買戻しが進み144円40銭台までドルは値を戻した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:143円88銭
高値:144円54銭
安値:143円72銭
終値:144円41銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160円91銭
高値:161円38銭
安値:160円74銭
終値:160円91銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円67銭
高値: 98円25銭
安値: 97円58銭
終値: 98円02銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:190円75銭
高値:191円44銭
安値:190円58銭
終値:191円01銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38221円38銭
高値:38399円91銭
安値:38141円49銭
終値:38371円76銭(前日比+83円14銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

23時30分、米、週次原油在庫、前回:−464.9万バレル
29時20分、米、半導体大手エヌビディア四半期決算
31時00分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、目立った経済指標の発表は予定されていないことで、ドルはこう着感を強めそうな状況だ。株式市場は、半導体大手エヌビディアの決算発表に関心が集まっており、米国株安となればリスク回避のドル売りが入りそうだが、よほどの値動きとならない限り、影響は限定的となろう。

午後の氷見野日銀副総裁の記者会見で「経済物価の見通しが実現する確度が高まっていくということであれば、金融緩和の度合いを調整していくというのが基本的な姿勢」と述べた一方、「市場は引き続き不安定な状況にある、極めて高い緊張感をもって注視していく」と発言。7月31日以降の日銀の姿勢を示しつつも、「不安定な金融情勢下、利上げを実施することはない」といったハト派な姿勢も残した。まさにいい塩梅といった内容だ。

テクニカルでは、8月5日の141円68銭で長い下影(下ヒゲ)からの反発を試していたが、20日移動平均線に頭を押さえられ反発は一服。日足の一目均衡表では、基準線、転換線ともに下向きとなっておりトレンドは弱い。足元145円手前まで値を戻したが、「二番底」を意識した地合いが続いている。

今晩は材料難のため144円台半ばでのもみ合い相場となりそうだが、念のためエヌビディア決算が伝わる東京時間29日早朝の急変動には気をつけたい。上値メドは145円00銭、下値メドは143円80銭とする。

ドルは144円台半ばで推移、こう着強めそうだが念のためエヌビディア決算に注意

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る