東京市場のドルは143円台で推移、ドルインデックスは年初来安値を更新中（2024/8/26）

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、143円45銭まで円高ドル安が進行するなどドル売りの強い地合いとなった。

先週末の海外時間では、連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長がジャクソンホール会合で「政策変更の時が来た、方向は明確」と利下げを明確化したほか、大幅利下げの可能性も除外しなかったため9月の利下げを織り込むドル売りが一段と加速、144円05銭まで下落した。

東京時間では、朝方から143円台で推移しており、午前中には143円45銭まで下落した。東京株式市場では日経平均が下げ渋ったことから、ドル一段安は回避されたが、買戻しは限定的。144円水準でのもみ合いとなった。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：143円87銭
高値：144円22銭
安値：143円45銭
終値：144円05銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：161円05銭
高値：161円25銭
安値：160円64銭
終値：161円05銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値： 97円66銭
高値： 97円77銭
安値： 97円44銭
終値： 97円58銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：190円12銭
高値：190円35銭
安値：189円62銭
終値：190円17銭

日経平均（日本時間9時―15時）
始値：38156円41銭
高値：38204円81銭
安値：37825円31銭
終値：38110円22銭（前日比−254円05銭）

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、8月独Ifo景況感指数、前回：87.0、市場予想：85.9
21時30分、米、7月耐久財受注（速報値、前月比）、前回：−6.7％、市場予想：4.6％
21時30分、米、7月耐久財受注（速報値、前年比）、前回：0.4％、市場予想：0.1％
27時00分、米、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁がTV出演

※英国市場はサマー・バンク・ホリデーのため休場
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、21時30分の7月耐久財受注発表を見極める展開だが、年初来安値更新中のドルインデックスは100.5ポイント台とじりじりと下落している。ドル売り圧力が強まる状況下、耐久財受注が市場予想を下回る弱い数字だった場合、9月会合での大幅利下げ観測がより強まることで142円台突入もありえよう。

パウエルFRB議長は、9月会合での利下げ幅を明言しなかったが「強い労働市場を支えるためにできることを何でもする」と語ったことで、来週発表される雇用関連の経済指標が市場予想を大きく下回る内容となった場合は0.50％利下げが実施される公算が大きい。

年内3回（0.75％）の利下げ実施を市場は織り込んでいるが、一度に0.50％の利下げ実施となれば、8月上旬同様、リセッション入りを強く意識する可能性がある。過度な警戒かもしれないが、弱いドルインデックスの動きを見る限り、8月5日安値141円68銭水準までの下げ（二番底）を意識しつつある。

テクニカルでは、8月5日の141円68銭で長い下影（下ヒゲ）を残し反発した後、二番底を模索するような格好となっている。5日の終値144円17銭を下回ったことから下へのバイアスが強まると想定する。

今晩の海外時間はドル安の展開を想定、上値メドは144円40銭、下値メドは142円80銭とする。