東京市場のドルは147円水準で推移、日本株に振らされる地合い継続で方向感に乏しい
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、引き続き日本株の動向に振らされる地合いとなり、一時146円台に突入する場面もみられた。
昨晩の海外時間では、米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数が予想以上に前回から減少したため労働市場悪化懸念が後退。長期金利上昇に伴うドル買いが加速した。また、日銀の追加利上げ観測後退に伴う円の売り戻しが優勢となり147円台で推移した。
東京時間では、東京株式市場で引き続き日経平均の値幅が1000円超と荒い値動きとなったことで、ドルは株安のタイミングでやや売られるなど、日本株に振らされる地合いに。結局、日経平均が前日比プラス圏で取引を終えたことから、ドルは値を戻したが、方向感に欠ける展開のとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:147円28銭
高値:147円82銭
安値:146円72銭
終値:147円01銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160円82銭
高値:161円38銭
安値:160円23銭
終値:160円54銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円05銭
高値: 97円45銭
安値: 96円60銭
終値: 96円92銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:187円69銭
高値:188円43銭
安値:187円05銭
終値:187円50銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:35272円34銭
高値:35671円31銭
安値:34445円57銭
終値:35025円00銭(前日比+193円85銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
特になし
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、目立った売買材料に乏しいことから、ドルは方向感に乏しい展開となりそうだ。米国が大きく上下に振れなければ、147円水準でのもみ合い相場を想定する。
東京株式市場は、日経平均が7月31日以降、8営業連続で一日の値幅が1000円を超える乱高下が続いている。ブラックマンデーやサブプライムショックなど過去の暴落相場になぞらえると、暴落後の10営業日前後に「二番底」を迎えるケースが多いことから、日本株急落に伴うリスク回避の円買いが加速する展開は頭に入れておきたい。
東京時間10日の未明にCFTCが公表する投機筋の円売りポジションは注目されよう。8月6日時点のデータであるため、5日の141円68銭を付ける過程で大幅にポジションは減少したと推測する。7月30日時点の13.8万枚(ネットでは7.3万枚)の円売りポジションが、今年1月の最低水準である9.0万枚(ネットでは5.5万枚)までは減少しているだろう。まだ円売りポジションが残っていることからポジション解消が入る可能性はあるが、どの程度減少しているかは注目だ。
テクニカルでは、5日の下影形成後、下値を切り上げており、じりじりとした反発が続いているが上値は重い。一日の値幅は小さくなっており落着きを取り戻しつつあるが、ドル一段安への警戒は払しょくできていない様子だ。早いタイミングで、日足の一目均衡表の転換線が位置する148円半ば水準を回復したいところだが、手掛けにくい状況と言えよう。
今晩の海外時間のドルは材料難から方向感に乏しい地合いとなりそうだ。上値メドは147円80銭、下値メドは146円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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