ドル円、内田日銀副総裁発言で一時147円台に急伸 (8/7午前)

7日午前の東京市場でドル円は急反発。

ドル円、内田日銀副総裁発言で一時147円台に急伸 (8/7午前)

内田日銀副総裁発言で一時147円台に急伸

7日午前の東京市場でドル円は急反発。朝方、144.34レベルで取引の始まったドル円は、序盤は144円台前半でのもみ合いとなりましたが、日銀内田副総裁が函館市の金融経済懇談会で「市場が不安定な状況で利上げすることはない」と発言、市場の重石となっていた日銀植田総裁の今後の追加利上げを示唆する発言や、「0.5%を壁としない」などの発言からの早期利上げ観測が払拭され、当面緩和的金融政策を継続するとの楽観が広がり、株式市場が急反発。ドル円も144台後半から一時147.48まで急伸して、東京時間正午現在は146.80レベルでの取引です。

日経平均株価は、昨日大きく反発した反動売りで序盤は利益確定売りが先行、下げ幅は一時900円を超えました。しかし、上記の日銀内田副総裁発言が伝わると、買い安心感が広がり、一転して1,100円以上上昇する荒い値動きとなり、789円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、欧州株はまちまち、米主要株価指数は上げに転じる等、市場がやや落ち着きを取り戻し、米長期金利も10年債利回りで終盤にかけ3.90%まで反発しました。ドル円は145円を中心に144.05-146.28の広めのレンジでのもみあいに終始、144.34で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は午前中の上昇で、当面のレジスタンスと見られていた145円台半ばを上抜けてややドル売り地合いが弱まっています。戻りのめどは転換線のある148.46レベル、7/3高値161.95から8/5安値141.70までの下落の38.2%戻し149.43等。

やや落ち着いてきたとはいえ為替市場、株式市場とも引き続きボラタイルな動きが継続しており、米景気後退懸念や、中東情勢からの地政学リスクも予断を許さない状況が続くため、当面、ポジション管理には細心の注意が必要です。

内田日銀副総裁発言で一時147円台に急伸

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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