東京市場のドルは148円台後半で推移、米雇用統計発表後は1−2円は上下に動く地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株が歴史的な急落となったことから、リスク回避の円買いが強まり148円台後半を何度もつける場面が見られた。
昨晩の海外時間では、欧州通貨安に連れドル買いが強まったのち、米週次失業保険申請件数が予想以上に増加し1年ぶりの高水準となったこと、ISM製造業景況指数も予想を下回り4カ月連続の活動縮小、6月建設支出も予想外の減少となるなど、景気の大幅減速を示すデータを受けて米長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。株安に伴うリスク回避の円買いも強まり149円台前半まで売られた。
東京時間では、東京株式市場で日本株が急落し日経平均が史上2番目の下げ幅を記録したことから、リスク回避の円買いの流れが強まり148円台後半を何度もつける展開となった。今晩の米雇用統計発表に対する警戒感も強く、ポジションを軽くする動きが続いている様子。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:149円30銭
高値:149円77銭
安値:148円88銭
終値:148円94銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円09銭
高値:161円60銭
安値:160円85銭
終値:160円93銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 96円94銭
高値: 97円46銭
安値: 96円61銭
終値: 97円03銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:190円14銭
高値:190円51銭
安値:189円51銭
終値:189円69銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:37444円17銭
高値:37471円52銭
安値:35880円15銭
終値:35909円70銭(前日比−2216円63銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、7月非農業部門雇用者数(前月比)、前回:20.6万人、市場予想:17.5万人
21時30分、米、7月失業率、前回:4.1%、市場予想:4.1%
23時00分、米、6月製造業新規受注(前月比)、前回:−0.5%、市場予想:0.5%
23時00分、米、6月耐久財受注(確報値、前月比)、前回:−6.6%、市場予想:−6.6%
23時00分、米、6月耐久財受注(確報値、コア、前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.5%
25時00分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がテレビ出演
25時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁がテレビ出演
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、米雇用統計発表に関心が向かおう。歴史的な日本株の急落に伴うリスク回避の流れが、海外市場にも波及する可能性があるなか、米雇用統計がこの流れを止めるインパクトを残せるか注目だ。当然、数字が悪ければ、ドルが売り優勢となることから、円一段高の原動力ともなるので目が離せない。
米景気の減速懸念が急激に高まったことから、時間外の米10年物国債利回りは3.93%と2月以来の低い水準まで米金利は低下。ドルインデックスは104水準で目立った動きは見られないが、今晩の雇用統計は、PCEデフレータと並ぶFRBが注目するデータであるため、ドルインデックスが上下に動く可能性は十分ある。
雇用統計の結果を受けて、一気に円買いが強まり、1日の148円50銭水準を一気に下回る可能性もあれば、円売りが強まり151−2円水準までドルが戻る可能性もある。久しぶりに大きなボラティリティが期待できる雇用統計ナイトとなりそうだ。
なお、日本時間3日未明にCFTCが投機筋の円売りポジションを発表する。7月30日時点のデータとなることから、31日の日米中銀会合後の円全面高の地合いは含まれていないが、為替水準を考慮すると23日時点の10.7万枚の円売りポジションは減少しているだろう。足元の円急伸は円売りポジションの巻き戻しが要因と見られていることから、CFTCデータは引き続き注目されよう。
今晩の海外時間は、雇用統計発表後、上下に大きく動くと想定する。上値メドは152円00銭、下値メドは147円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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