東京市場のドルは154円76銭まで上昇、100日線が位置する155円60線水準までの反発か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、長期金利の指標である10年物国債利回りが1.00%まで低下したことで日米金利差に着目した円売りドル買いが入り、154円76銭まで上昇した。
昨晩の海外時間では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、調整と見られるドル買いで154円台を回復後、7月ダラス連銀製造業活動指数の予想外の低下を受けてドル買いは一服した。
東京時間では、朝方は円買い需要が強まったが、午後、10年物国債利回りが1.00%まで低下したことで円売りドル買いが強まる地合いに。26日の高値154円75銭を1銭上回る154円76銭まで上昇した。なお、8時30分に発表された6月の完全失業率は2.5%と市場予想及び前月の2.6%より改善したほか、有効求人倍率も1.23倍と市場予想及び前月の1.24倍を下回ったが、影響は限定的。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:154円03銭
高値:154円76銭
安値:153円62銭
終値:154円66銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:166円69銭
高値:167円45銭
安値:166円19銭
終値:167円37銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:101円00銭
高値:101円44銭
安値:100円58銭
終値:101円39銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:198円16銭
高値:198円84銭
安値:197円50銭
終値:198円74銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38241円35銭
高値:38531円16銭
安値:38076円70銭
終値:38525円95銭(前日比+57円32銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、独第2四半期実質GDP(前期比、速報値)、前回:0.2%、市場予想:0.2%
17時00分、欧、独第2四半期実質GDP(前年比、速報値)、前回:−0.2%、市場予想:0.1%
18時00分、欧、7月景況感指数、前回:95.9、市場予想:95.3
18時00分、欧、第2四半期実質GDP(前期比、速報値)、前回:0.3%、市場予想:0.1%
18時00分、欧、第2四半期実質GDP(前年比、速報値)、前回:0.4%、市場予想:0.5%
21時00分、独、7月消費者物価指数(前月比、速報)、前回:0.1%、市場予想:0.4%
21時00分、独、7月消費者物価指数(前年比、速報)、前回:2.2%、市場予想:2.2%
22時00分、米、5月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:7.20%
23時00分、米、6月JOLTS求人件数、前回:814.0万人、市場予想:805.0万人
23時00分、米、7月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:100.4、市場予想:99.9
日銀金融政策決定会合、7月31日まで
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)8月1日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、日米中銀会合開催を受けて非常に動きにくい状況下、JOLTS求人件数が発表される。31日のADP雇用者数、8月2日の雇用統計の前哨戦となるJOLTSは、通常であれば上下に振れる材料となるが、今回は難しいところだ。
仮に市場予想を上回る強い数字となった場合、一般的には米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ実施時期の後退につながるが、既に、市場の関心は、明日のFOMCより9月FOMCでの利下げ実施に関心が移っていることから、JOLTSの影響は限定的となるだろう。
テクニカル面では、200日移動平均線水準で長い下影を残しており、26日につけた高値154円75銭を上回った。16時時点では155円台を回復しており、100日移動平均線が位置する155円60銭水準を意識した反発も期待できよう。もっとも日米中銀会合開催を迎え、様子見ムードは強まることから日足の一目均衡表の雲下限の156円水準の回復はさすがに難しいと考える。
今晩のドルは、26日高値を超えたことからリバウンド優勢の地合いを想定する。上値メドは155円60銭、下値メドは154円40銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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