東京市場のドルは153円台30銭台で推移、戻りの弱さから152円台を意識か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、実需筋のドル買い一巡後はジリ安となり153円台割れ寸前まで売られる場面がみられた。
先週末の海外時間では、コアPCEデフレータが予想をやや上回ったためドル買いが一時優勢となったが、総合価格指数が伸び鈍化、コア指数も想定範囲との見方に、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げを織り込むドル売りが徐々に強まった。日銀の金融政策正常化観測を受けた円買いも続き、一時153円10銭台まで下落した。
東京時間では、10時の値決めのタイミングでドル買い需要が入ったものの、買い一巡後、ドルはジリ安の展開となった。ドル・インデックスは、一時103.8台まで下落し153円割れ直前までドルは売られる場面が見られた。株式市場では、日経平均が一時、先週末比1000円超上昇するなど日本株は上昇したが、積極的な円売りは観測されなかった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:154円03銭
高値:154円36銭
安値:153円03銭
終値:153円38銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:167円21銭
高値:167円52銭
安値:166円34銭
終値:166円57銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:100円96銭
高値:101円23銭
安値:100円41銭
終値:100円47銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:198円20銭
高値:198円62銭
安値:197円20銭
終値:197円44銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38139円12銭
高値:38719円70銭
安値:38010円01銭
終値:38468円63銭(前日比+801円22銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
特になし
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)8月1日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、目立った経済指標の発表が予定されていないなか、日米中銀会合開催を前に様子見ムードが強まると想定する。ただ、戻りの弱さなどから、東京時間の安値153円03銭を割り込む場面はあるかもしれない。
先週末、米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した7月23日時点の投機筋の円売りポジションは17.1万枚と16日時点の19.8万枚から減少。一方、買いポジションは4.7万枚から6.4万枚に増加しており、差し引きは10.7万枚の売りポジションと16日時点の15.1万枚の売りポジションから大幅に減少した。25日に一時151円台に入ったことなどを考慮すると、足元の円売りポジションはもう少し減少している可能性がある。
投機筋の円売りポジションがだいぶ解消されたことから、150円台を割り込むような円急騰は今のところ考えにくい。一方、日本銀行が金融政策決定会合で金利を引き上げなかったとしても、すぐに円安トレンドが強まることもないだろう。結局、次回の会合がある9月にFRBは利下げを実施し、日銀は利上げを実施する公算が大きいからだ。
テクニカル面では、200日移動平均線水準で長い下影を残しており、いったんは下げ止まった格好だが、日足の一目均衡表の雲下限を意識したリバウンドは入らず。26日につけた高値154円75銭を上回っていないことから、トレンドは弱いままと考える。
今晩のドルは小動き推移だが、念のため下の動きを警戒しておきたい。上値メドは153円80銭、下値メドは152円60銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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