ドル円、156円台後半中心で上値の重い展開
23日午前の東京市場でドル円は157円台を売られてじり安推移。朝方157.04レベルで取引の始まったドル円は、序盤157円を挟んでもみ合いましたが、157.10を高値に9時前に下放れ、その後はもみ合いながら下値を広げる動きとなりました。時間外の米長期金利が軟化傾向となったこともドル円の上値を重くしています。正午前には一時156.52まで下値を広げ、東京時間正午現在は156.62での取引です。
日経平均株価は、昨晩欧米市場で株価が急反発した流れを受けて買いが先行。序盤の上げ幅は300円を超えました。しかし、高値警戒感から利食い売りも出て、次第に上げ幅を縮小。一時前日終値付近まで上げ幅を削った後、77円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表されたシカゴ連銀全米活動指数が予想外のプラスとなったことや、バイデン大統領の選挙撤退後急速に民主党がハリス氏支持でまとまりつつあることで、市場は落ち着きを取り戻し、米債は売られ、米株は上昇する動きとなりました。ドル円は156円台を堅調推移ししましたが、深夜の米長期金利上昇への反応は鈍く、157円に乗せたところで頭が重くなり、157.06で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、一目均衡表の「雲」上限(156.31)が今のところサポートとして機能しており、その少し下方には90日線(156.10付近上昇中)も控え底堅い印象です。
米大統領選は、バイデン大統領撤退後もトランプ優位は揺るがないとの見方が優勢ですが、ハリス副大統領が意外な求心力を見せて民主党を迅速にまとめつつあり、市場はやや様子見気分が強くなっています。
今週末の米PCEコアデフレーター発表までは、このまま米国の政局を睨んでの模様眺めが継続しそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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