東京市場のドルは157円台後半まで値を戻すが、50日線が上値抵抗として意識されるか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル・インデックスが104台に乗せるなどじりじりとしたドル買いが継続、157円台後半まで円安ドル高が進んだ。
昨晩の海外時間では、米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に増加したほか、米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や6月景気先行指数も予想を上回ったため早期利下げ観測を受けたドル売りが後退。157円台を回復した。
東京時間では、ドル・インデックスがじりじりと上昇するなど断続的なドル買戻しと見られる買いを観測。17日以来の104台を回復したことで、対円でも157円80銭台までドルは値を戻した。
なお、9時前に発表された6月消費者物価指数は前年比2.8%増と市場予想(同2.9%増)を下回った。コアも同2.6%増と市場予想を下回ったが、為替への影響は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:157円26銭
高値:157円88銭
安値:157円07銭
終値:157円77銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:171円38銭
高値:171円88銭
安値:171円18銭
終値:171円80銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:105円45銭
高値:105円77銭
安値:105円20銭
終値:105円73銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:203円57銭
高値:204円23銭
安値:203円36銭
終値:204円19銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39965円91銭
高値:40212円90銭
安値:39824円58銭
終値:40063円79銭(前日比−62円56銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
23時40分、米、ウィリアムズNY連銀総裁が講演
26時00分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が挨拶
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)8月1日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、目立った経済指標の発表は予定されておらず、ブラックアウト期間入りに伴い今晩の要人発言を最後に米連邦公開市場委員会(FOMC)関係者の発言は聞かれなくなる。トランプ前大統領は対象外のため引き続き言動には注目だが、日米中銀会合を月末に控え、為替の方向性は乏しくなろう。
50日移動平均線を下回った後、日足の一目均衡表の雲下限をサポートにいったん下げ止まった。今後、50日移動平均線を上回れるかどうかがポイントとなりそうだが、転換線が基準線を下回ったことから、短期的なトレンドは弱まっていると考える。来週末にはFRBが重要視するPCEデフレータの発表を控えているが、インフレの鈍化傾向が見込まれていることから、市場予想通りの数字であればドル売り材料となるだろう。
政府・日銀と見られる161円台での円買いドル売り介入後、トランプ前大統領による「ドル高是正」発言を受けて、長期に渡る主要通貨に対する円全面安の流れは終了する可能性が強まってきた。まだ7月末に日銀金融政策決定会合とFOMCを控えているが、「令和のミスター円」神田財務官は7月31日に後顧の憂いなく財務官を退任できるかもしれない。
今晩の海外時間では50日移動平均線が上値抵抗として意識される地合いを想定。上値メドは158円00銭、下値メドは156円80銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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