ドル円 引き続き荒れ模様、落ち着きどころを探る(7/12夕)

東京市場は非常に荒っぽい値動き。徐々に収束したが、それでも1.7円ほどにも及ぶ、かなりの上下動を記録している。

ドル円 引き続き荒れ模様、落ち着きどころを探る(7/12夕)

引き続き荒れ模様、落ち着きどころを探る

〇本日のドル円は荒っぽい値動き、当初はドルが買い戻され日中高値の159.45レベルへ上昇
〇しかし大きく値を崩すと日中安値157.75レベルを示現、その後も1円を超える上下動を繰り返す
〇昨晩の米CPIをきっかけにドル売り・円買いがかさむ結果に、為替介入実施との憶測も同時に飛び交う
〇過去2週間程度推移してきた160-162円レンジを昨日下放れる、下げ幅とスピードは予想を大きく上回る
〇ドル円予想レンジは158.00-160.00、ドル高・円安方向は159円半ばが最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は、159円台や158円台に強いサポートが見当たらず、158.70-80あたりがメドか

<< 東京市場の動き >>

東京市場は非常に荒っぽい値動き。徐々に収束したが、それでも1.7円ほどにも及ぶ、かなりの上下動を記録している。

ドル/円は158.90円レベルで寄り付いたのち、前日大きく売られたこともあり調整ともいえるドル買戻しの動きが当初は先行。日中高値の159.45円レベルへ。しかし、突然大きく値を崩すと158円も割り込み、日中安値の157.75円レベルを示現。その後も1円を超える上下動を繰り返し、落ち着きどころを探るなか、徐々に159円挟みのレベルへと収斂されている。16時現在では159.10-15円で推移し、欧米市場を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは「米金融政策」と「為替介入など」について。
前者は、9-10日に実施されたパウエルFRB議長の議会証言が、予想ほどハト派でなかったとの声が多く、ドル/円は161円台という高値圏で推移するなか、11日のNY時間に突然ドル売り・円買いがかさむ結果となった。材料となったのは発表された米消費者物価指数。前年同月比プラス3.0%も予想を下回る内容ながら、前月比がなんとマイナス0.1%となったことがとくに嫌気されていたようだ。前月比でマイナスになるのは2020年5月以来約4年ぶりのこと。そうしたなか、サンフランシスコ連銀総裁は、「最近の指標がインフレの鎮静化を示していることは安心材料」と指摘したうえで、「年内1回もしくは2回の利下げが適切となる可能性がある」と述べていた。

対して後者は、前述した11日のNY時間に突然ドル売り・円買いがかさむ展開をたどるなか、日本の政府・財務省が為替介入に実施されたとの憶測も同時に飛び交っていた。神田財務官は「平時でも有事においても基本的には為替介入をやったか否かは言わない」と煙に巻いたが、毎日新聞は「政府関係者がドル売り・円買いの為替介入を実施したと明らかにした」と報じている。また、そののち日経新聞は、為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を、「12日にユーロ/円で実施したことが関係者の話で分かった」と伝えていた。なお、この動きが先で指摘した東京早朝、ドル/円が159円台から157円台へ1.7円も急落したことにも影響していた、との声も聞かれている。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル円相場は、過去2週間程度推移してきた160-162円のレンジを昨日下放れ。筆者も時間的な要因からドルの反落リスクについては何度か言及してきたつもりだが、肝心の下げ幅は予想を大きく上回るものだった。そして下げのスピードそのものも極めて速い。いずれにしても、ドル高基調の出直しは当然のこととして、基調転換についても考えるべきタイミングにきていることは間違いない。160円手前まで切り上がってきた移動平均の21日線を早い段階で上回れば、ドル高継続ということになるが超えられるだろうか。
先でも取り上げたように2日連続のパウエル講演はやや強気な内容で、市場の弱気ムードが一時後退した感があったものの、発表された米消費者物価指数でマーケット・センチメントは再び一変した。引き続き発表される米指標などの内容次第とはいえ、ドルを積極的に買いにくくなったことは間違いなさそうだ。また興味深いのは、これまで野放図ともいえたユーロ/円などのクロスにおける円安に当局がくさびを打った感があること。クロスでさらなる調整が入れば、必然的にドル/円も再び下押し機運が高まりかねない。

テクニカルに見た場合、ドル/円は形成していたレンジ下限の160円を底割れし、一時157円台まで下落。勢いなどを勘案すると、ドル高トレンドの終焉の可能性もあるが、その後の戻りも早く159円台まで反発していることを考えると、ドル高基調そのものはまだ辛うじて継続している可能性が残っている。とは言え、昨日安値157.40円を下回ると一段安。5月安値151.86円を起点とした上げ幅の半値押しに当たる156.90円がターゲットに。

本日は米経済指標として、6月の生産者物価指数や7月のミシガン大学消費者信頼感指数速報などが発表される予定となっている。昨日は発表された米消費者物価指数が相場の波乱要因となっただけに、本日もとくに前者の数字次第で予断を許さないだろう。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは158.00-160.00円。ドル高・円安方向は、本日東京高値にあたる159円半ばが最初の抵抗。上抜けると21日線も近い160円がターゲットとなるが、上値は徐々に重くなりそうだ。
対するドル安・円高方向は、159円台や158円台に強いサポートが見当たらず。158.70-80円あたりが一応メドと言えそうだが、前述したような状況下、崩れると予想以上の深押しが入っても不思議はない。158円割れの可能性もあるか。

引き続き荒れ模様、落ち着きどころを探る

ドル円日足


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