東京市場のドルは160円50銭台まで下落、米雇用統計は失業率にも注目
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、6月の米雇用統計発表を前にややドル売りの流れが強まり、160円50銭台まで下落する場面が見られた。
昨晩の海外時間では、ドルは161円30銭水準まで買われた後は161円10−20銭水準でのもみ合いとなった。想定通り、米独立戦争の祝日に伴い株式市場、債券市場は休場だったことで参加者は減少。小動き推移となった。
東京時間は、足元連騰していた日経平均の上げも一服したことなどから、リスクオンの地合いは一服。米雇用統計発表を控え、積極的なドル買いが手控えられるなか、2日のJOLTS、3日のADP雇用者数がともに市場予想を下振れたことなどが重しとなり、ドルは売り優勢に。160円50銭台まで下落する場面が見られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:161円26銭
高値:161円40銭
安値:160円53銭
終値:160円68銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:174円35銭
高値:174円47銭
安値:173円72銭
終値:173円88銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:108円48銭
高値:108円60銭
安値:108円14銭
終値:108円20銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:205円74銭
高値:205円86銭
安値:204円99銭
終値:205円19銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:41009円36銭
高値:41100円13銭
安値:40746円89銭
終値:40912円37銭(前日比−1円28銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、5月小売売上高(前月比)、前回:−0.5%、市場予想:0.1%
18時00分、欧、5月小売売上高(前年比)、前回:0.0%、市場予想:0.2%
18時40分、米、ウィリアムズNY連銀総裁がイベント出席
21時30分、米、6月非農業部門雇用者数、前回:27.2万人、市場予想:19.0万人
21時30分、米、6月失業率、前回:4.0%、市場予想:4.0%
26時15分、欧、ラガルドECB総裁が討論会に出席
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、6月の米雇用統計発表に関心が向かおう。今週発表されたJOLTS、新規失業保険申請件数、ADP雇用者数はいずれも市場予想より弱かったことで、週初に4.5%手前だった10年国債利回りは4.35%まで低下。米連邦準備制度理事会(FRB)が重要視する雇用悪化で、早期の利下げ機運がやや強まった。
数多くある世界の経済指標の中でも、米雇用統計は金融当局が重要視している点、市場予想に対する上下の振れ幅の大きさ、そして、発表直後のドルの動向いずれも際立っている。東京時間のドルはやや売り優勢の地合いとなっていたことから、市場予想下振れの弱い数字だった際は、一気に159円台に突入する展開もある。交代間近の神田財務官はホッとした週末を送る事だろう。
一方、市場予想を上回り、前月並みの20万人後半の数字となった場合、米10年国債利回りが4.4%台後半まで跳ね上がり、ドル・インデックスは上昇。来週、6月の消費者物価指数と生産者物価指数の発表を控えているが、下落前の水準である161円台後半まではドル買戻しが進むだろう。
また、前回5月は失業率が2年ぶりの4.0%台に達したことから、失業率への関心も高めておきたい。いずれにしても米雇用統計が発表される21時30分前後は、ドルが上下に振れる公算が大きいことから要注目だ。上値メドは161円80銭、下値メドは159円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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