東京市場のドルは161円水準でのもみ合い、楽観的なユーロの動向に警戒
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ユーロやポンドなど欧州通貨が対円で強い動きを示したことなどから円安基調は継続。161円水準でのもみ合いとなった。
先週末の海外時間では、米国の経済指標発表で、5月コアPCEデフレータが予想通り鈍化したことを受けて、金利が低下しドル売りになった。その後、6月シカゴ購買部協会景気指数の予想上振れや6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値の上方修正を受けて金利が上昇。米10年債利回りは4.25%台から4.40%台まで上昇したことで、ドルは160円90銭台で推移した。
東京時間では、10時の値決めのタイミングで161円19銭まで円安ドル高が加速する場面が見られた。ユーロやポンドなど欧州通貨が対円で強い動きを見せていることなどが、ドルにも影響したもよう。目立ったドル買いは観測されなかったが、161円水準でのもみ合いとなった。
なお、朝方伝わった日銀による企業短期経済観測調査では、大企業の製造業の景気判断を示す指数は価格転嫁の進展や半導体の生産の回復を背景にプラス13ポイントと2期ぶりに改善した一方、大企業の非製造業の指数はプラス33ポイントと、前回調査比を1ポイント下回り16期ぶりに悪化した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:160円81銭
高値:161円19銭
安値:160円75銭
終値:161円04銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:172円68銭
高値:173円32銭
安値:172円64銭
終値:173円21銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:107円37銭
高値:107円49銭
安値:107円25銭
終値:107円35銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:203円42銭
高値:203円99銭
安値:203円38銭
終値:203円98銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39839円82銭
高値:39942円69銭
安値:39537円10銭
終値:39631円06銭(前日比+47円98銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、6月ユーロ圏製造業PMI(確報値)、前回:45.6、市場予想:45.6
21時00分、欧、6月独消費者物価指数(速報・前月比)、前回:0.1%、市場予想:0.1%
21時15分、欧、ナーゲル独連銀総裁が講演
23時00分、米、6月ISM製造業景気指数、前回:48.7、市場予想:49.0
23時00分、米、5月建設支出(前月比)、前回:−0.1%、市場予想:0.2%
28時00分、欧、ラガルドECB総裁が挨拶
香港市場は香港特別行政区設立記念日のため休場
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、円安基調が強まっているユーロやポンドなど欧州通貨を横目に見た展開となりそうだ。投機筋による円安ポジション構築は続いているとの観測。ドル・インデックスは105.2まで低下していることで積極的なドル買いは入っていないが、主要通貨に対する円安の流れは強い。
6月30日のフランス下院選の結果は、市場が懸念したよりも極右勢力は躍進しなかったことで、過度な警戒感が後退しユーロは買われている。ただ、フランス調査会社5社の予測調査によると、マリーヌ・ルペン氏が率いる極右政党の「国民連合(RN)」の得票率は33%−34%、左派連合「新人民戦線(NFP)」が28%−29%、マクロン大統領率いる中道与党連合が20%−22%となった。
国民議会選挙の第一回投票では、有効得票総数の過半数かつ登録有権者数の 25%以上の票を得た場合その候補者が当選する。一方、条件を満たす候補者がいない場合は第二回投票が行われる。今回は一週間後の7月7日に第二回の決戦投票が行われることとなる。今後、RNが絶対過半数を占めるかどうかがポイントになる。仮にRNが絶対過半数を占めた場合、大統領は中道与党連合のマクロン氏で、国会議会の絶対過半数はRNという厳しいねじれ状態となる。左派のNFPはRNの絶対過半数を阻止するために中道与党連合と共闘する見通しだが、7月7日までフランス及びユーロは予断を許さない状況が続く。
ユーロはやや楽観論が強まっているため、今晩の海外時間ではユーロ売りがやや強まる可能性に気をつけたい。ユーロ売りで円が買われれば、ドル売り円買いの流れが強まるかもしれない。上値メドは161円50銭、下値メドは160円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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