ドルは14日の日銀会合時の水準まで上昇、材料難だがじりじりとした円安の地合いか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、目立った売買材料は引き続き観測されないなか、しっかりとした推移が続き158円26銭まで上昇した。
19日の米国株式市場は、「奴隷解放記念日(ジューンティーンス)」の祝日のため休場。ドル・円は積極的な売買は手控えられたが、ドルは底堅く推移。欧米市場では157円70銭台から158円台まで上昇後、この水準を維持した。
東京時間は158円台での推移が続くしっかりとした地合いとなった。目立った売買材料は引き続き観測されていないが、ドルはじりじりと上昇。6月14日の日銀金融政策決定会合時につけた158円27銭手前まで上昇する場面がみられた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:158円02銭
高値:158円26銭
安値:157円93銭
終値:158円10銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:169円80銭
高値:169円92銭
安値:169円73銭
終値:169円75銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:105円43銭
高値:105円58銭
安値:105円38銭
終値:105円42銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:200円98銭
高値:201円13銭
安値:200円85銭
終値:200円94銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38410円32銭
高値:38637円62銭
安値:38263円08銭
終値:38633円02銭(前日比+62円26銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時00分、英、英中銀政策金利、前回:5.25%、市場予想:5.25%
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:24.2万件
21時30分、米、第1四半期経常収支、前回:−1948億ドル、市場予想:−2061億ドル
21時30分、米、5月住宅着工件数(前月比)、前回:5.7%、市場予想:1.2%
21時30分、米、5月住宅着工件数(住宅建築許可件数・前月比)、前回:−3.0%、市場予想:1.4%
21時30分、米、6月フィラデルフィア連銀景況指数、前回:4.5、市場予想:4.5
21時45分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が討論会に参加
24時00分、米、週次原油在庫、前回:373.0万バレル
29時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、東京時間で続いたじりじりとした円安ドル高の流れが進みそうな状況か。目立ったドル買い材料は観測されていないことから、ドル・インデックスは105水準で小動きのままだ。一方、投機筋による円売りポジションが積み上がっているような雰囲気も感じられず、非常に静かな相場付きと言えよう。
日足チャートでは、6月14日高値にわずか1銭まで迫っており、上に行きたそうな状況にある。この水準を上回るといよいよ4月29日につけた160円04銭が見えてくるが、政府・日銀による円買い観測が強まる価格帯なだけに、円安ドル高が続いたとしても、小さな陽線が連発する「おっかなびっくり」の小幅な円安ドル高となるだろう。
今晩の海外時間では米経済指標よりも、二人のタカ派な米連銀総裁の発言に注目したい。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、2024年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持たないが、バーキン・リッチモンド連銀総裁は投票権を有することから、バーキン氏の発言の方が市場への影響力はあろう。足元のじりじりとした円安ドル高の刺激材料となる可能性はあるので注目したい。
チャート形状は引き続き上に行きたそうな状況だ。上値メドは158円50銭、下値メドは157円70銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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