東京市場のドルは156円前後まで戻す、今晩はECB理事会でユーロ中心の相場展開に(24/6/6)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀の中村審議委員の発言を受けて、155円90銭台まで持ち直す展開となった。

東京市場のドルは156円前後まで戻す、今晩はECB理事会でユーロ中心の相場展開に(24/6/6)

東京市場のドルは156円前後まで戻す、今晩はECB理事会でユーロ中心の相場展開に

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀の中村審議委員の発言を受けて、155円90銭台まで持ち直す展開となった。

昨晩の海外時間では、米5月ADP雇用統計が予想を下回り米労働市場の減速の新たな証拠となったため早期利下げを織り込むドル売りが優勢となった。一方、米5月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったためドル買いが再燃したことで156円台を回復した。

東京時間では、155円半ばまで円高ドル安が進む場面も見られたが、午後、日銀の中村審議委員が札幌で開催された金融経済懇談会講演にて、「今のタイミングでの利上げは早い」「急速な円安は不確実性を高め日本経済に望ましくない」と発言。長期金利の指標となる新発10年国債利回りは午後一段安で前日比0.045%安の0.955%まで低下し、ドルは155円90銭台まで持ち直した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:155円88銭
高値:156円02銭
安値:155円38銭
終値:155円90銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:169円50銭
高値:169円79銭
安値:169円23銭
終値:169円70銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:103円67銭
高値:103円97銭
安値:103円61銭
終値:103円81銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:199円39銭
高値:199円58銭
安値:198円99銭
終値:199円46銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38841円66銭
高値:39011円93銭
安値:38693円50銭
終値:38703円51銭(前日比+213円34銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時30分、英、5月建設業PMI、前回:53.0、市場予想:52.6
18時00分、欧、4月小売売上高(前年比)、前回:0.7%、市場予想:0.2%
21時15分、欧、ECB政策金利、前回:4.50%、市場予想:4.25%
21時30分、米、週次新規失業保険申請件数、前回:179.1万件、市場予想:178.9万件
21時30分、米、4月貿易収支:前回:−694億ドル、市場予想:−750億ドル
21時45分、欧、ラガルドECB総裁の記者会見

FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)13日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

日足チャートでは、一目均衡表の雲上限と20日移動平均線が位置する156円10銭台で推移している。50日移動平均線が下値支持線として意識され下げ止まったことで、雲下限が位置する153円20銭台までの下げはいったん回避された。一方、今後、雲上限や20日移動平均線が上値抵抗線として意識される可能性もあり、ドル・円の方向感は読みにくい。

ドル・インデックスは引き続き104.1水準で推移しており、5月1日の直近高値106.38水準からは下落基調が継続。積極的なドル買いは手控えられており、ここ1カ月ほどは円を中心とした売買が続いていると考える。

今晩は欧州中央銀行(ECB)理事会の政策金利発表という重要イベントを控えていることで、ユーロを中心とした相場付きとなる。ユーロは対円で1999年誕生以来の史上最高値圏を推移している。今回のECB理事会では0.25%の利下げ実施が濃厚で、ECB理事会声明及びラガルドECB総裁の記者会見では、追加の利下げ実施等に関する時期、回数への言及は控えられると想定。実体経済への強気な見方が示されれば、ユーロ買いの地合いは強まると考える。ユーロ全面高に円売りの流れも加われば、4月29日につけたユーロの対円での高値171円47銭突破を試す展開も視野に入れたい。

今晩の海外時間は、ユーロの動向に関心が向かい、ドルはやや蚊帳の外になる展開を想定する。明日7日に米雇用統計発表を控えていることも加わり、様子見姿勢も強まりやすくドルは静かな地合いとなろう。上値メドは156円50銭、下値メドは155円60銭とする。

東京市場のドルは156円前後まで戻す、今晩はECB理事会でユーロ中心の相場展開に

ドル円日足

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