東京市場ドルは157円40銭台で推移、日米中銀会合に向けて円売り圧力強まる展開か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株高を受けて、主要通貨に対する円売りが加速し、157円40銭台まで上昇した。
先週末の海外時間では、米4月コアPCE価格指数が市場予想通り鈍化し、個人支出も弱く、さらに、米5月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に悪化したため年内の利下げが正当化されるとの見方に長期金利低下に伴いドル売りが優勢となった。ただ、156円台半ばまで下落した後は、月末に絡んだドル買いが観測され、157円台前半まで戻した。
東京時間では、時間外の米10年債利回りは4.48%とやや低下したものの、日本株上昇を受けてリスク選好の円売りがやや強まり、ドルは157円40銭台で推移した。円は対ユーロで4月29日以来の170円89銭まで売り圧力が強まるなど主要通貨に対する円売りが加速した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:157円28銭
高値:157円48銭
安値:157円00銭
終値:157円41銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:170円68銭
高値:170円89銭
安値:170円43銭
終値:170円83銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:104円68銭
高値:104円73銭
安値:104円53銭
終値:104円59銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:200円44銭
高値:200円65銭
安値:200円16銭
終値:200円50銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38734円95銭
高値:39032円50銭
安値:38734円95銭
終値:38923円03銭(前日比+435円13銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
16時50分、欧、5月仏製造業PMI(確報)、前回:46.7、市場予想:46.7
16時55分、欧、5月独製造業PMI(確報)、前回:45.4、市場予想:45.4
17時00分、欧、5月ユーロ圏製造業PMI(確報)、前回:47.4、市場予想:47.4
17時30分、英、5月製造業PMI(確報)、前回:51.3、市場予想:51.3
22時45分、米、5月製造業PMI(確報)、前回:50.9、市場予想:50.9
23時00分、米、5月ISM製造業景気指数、前回:49.2、市場予想:49.7
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)13日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
日足チャートでは、一目均衡表の雲上限が156円前半で推移していることから、この水準が下値支持線として意識されそうだが、遅行スパンは4月下旬から5月上旬につけた157円から160円水準にぶつかった。ドルは上に行きたそうな形状にも見えるが、政府・日銀による円買い警戒などを要因に上値は重いことから、雲上限水準に沿ったもみ合いとなる可能性はあろう。じりじりと切り上がってくる50日移動平均線待ちのような形状にも見え、ドルの方向感は読みにくい。
6月1日未明に発表された、5月28日時点の日本円のシカゴIMM通貨先物ポジションは、売り18万4604枚、買い2万8565枚で差し引き15万6039枚の売り越しと、前週比で1万1672枚売り越しは減少した。4月23日時点の17万9919枚の売り越しとの比較では売りポジションが減少傾向にある。また、5月29日から30日にかけていったん円売りのアンワインドのような動きが、主要通貨で確認できたことから、先週末時点ではより円売りポジションが減少したような気はする。
一方、本日の欧州通貨やオセアニア通貨の動向をみる限り、円売りが再開されたような雰囲気も感じる。ドル・インデックスは引き続き104.5水準でもみ合っており、ドルを中心とした売買は手控えられているとの観測。4月末のピーク時に比べると、円売りポジションが軽くなっていることから、来週の日米中銀会合開催に向けて円売り圧力が強まる可能性もあろう。
今晩の海外時間は欧米の5月製造業PMIを睨んだ展開となる。欧州のPMI発表後、ユーロやポンドが対円で強い動きを見せると、円売りが波及し、円売りドル高の地合いが強まる可能性もありそうだ。上値メドは157円80銭、下値メドは156円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.06.04
ドル円、約2週間ぶり安値圏へと急反落。米FRBによる利下げ開始時期の前倒し観測が重石に(6/4朝)
週明け3日(月)のドル円相場は大幅下落。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.06.03
ドル円 基本はレンジ、ただ発表される米指標に注意(6/3夕)
週明けの東京市場は揉み合い。157円前半での一進一退で方向性は乏しい。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。