ドル円、156円台後半で米PCEコア発表待ち
31日午前の東京市場でドル円は上昇後に反落。朝方156.82レベルで取引の始まったドル円は、序盤はドル買いが優勢となり、9時頃に一時157.02まで高値を伸ばしましたが、157円台はドル売り意欲強く、直後に失速。その後は156円台後半でもみあい、一時156.58まで下げた後、東京時間正午現在は156.80での取引です。
日経平均株価は、前日大幅安となった反動で買い戻しが先行。米市場で主要株価指数が軒並み下げたにもかかわらず、割安感から情報技術系銘柄を除くほぼすべての業種で上げ、65円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された米1QGDP改定値が個人消費の大幅下方修正等に速報の+1.6%から+1.3%に修正、1QPCEコア指数も同時に下方修正されました。更に新規失業保険申請件数、4月中古住宅販売等も不冴えで、一転して米景気の先行きに懸念が広がりました。これを受け米国時間に米長期金利が低下したことから、ドル円も米国時間に156.38まで急落、引けにかけてはやや買い戻され、156.81で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、上昇してきた転換線(本日156.80付近)に絡む取引。155円台後半から156円にかけて基準線、21日線等サポートが集中し、引き続き地合いは強いものの、終値ベースで転換線を下回るとやや膠着感が出てきそうです。
市場はFRB関係者が最も重視する指標の一つ、今晩21:30発表の米4月PCEコア価格指数の発表待ち。事前予想は前月同様の前年比+2.8%、このところ「米景気は予想外に強く、インフレ高止まりから利下げが遠のく」との見方が強まっていた各市場に、気迷い気分が見え始めたタイミングだけに、特に予想を下回った場合の米金利低下、ドル売りのインパクトは大きそうで、今晩は波乱含みです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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