ドル円157円台前半、円金利上昇と株安で円安進行に一服感も
30日午前の東京市場でドル円は反落。朝方157.64レベルで取引の始まったドル円は、序盤は157.60台の高値圏でもみ合いましたが、本邦10年物国債利回りが市場開始早々1.09%台に乗せると157円台前半に下落しました。更に実需とみられるドル売りに、仲値公表にかけて一段安となり、157.30台に続落。その後もみあいに転じて、東京時間正午現在は157.35での取引です。
尚、本日東京市場では指標となる新発国債10年物が2011年11月以来となる1.10%まで一時上昇しましたが、その後は1.08%台に下落しています。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数がいずれも大きく下げた流れを受け売りが先行。円長期金利の上昇も嫌気され、下げ幅は一時900円を超えました。その後は長期金利の反落に合わせ買い戻しが入り、582円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表されたリッチモンド連銀製造業景況指数の予想外の改善に、米長期金利が一段高。米10年物国債利回りが一時4.63%まで急伸したことから、ドル円も157円台前半から157.71まで急上昇。その後米長期金利は小緩むも、ドル円はそのまま157.67の高値圏で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、引き続き日足の主要テクニカルポイントの上で推移。更に昨日転換線が基準線を上抜けて一層ドル買い地合いが強まっています。
市場は引き続き明日の米PCEコア指数の発表待ち。様子見気分の強まる中で水準的にも157円台後半では流石に介入警戒感も出て、一気に円安が進行する状況でもありません。また、米長期金利につられてとはいえ、円の長期金利上昇も株式市場への影響は大きく、日米金利差はさほど縮小しなくても、本邦株安を通じた円高圧力もそろそろ考慮する必要が出てきそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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