東京市場のドルは156円台後半で推移、ドルは6月第1週の米雇用関連発表まで小動きか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、引き続き手掛かり材料に欠けるなか、156円台後半でのもみ合いとなった。
27日の英国市場及び米国市場は祝日のため休場。為替市場では、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いたが、ドルはやや底堅い動きを保った。ドル・円は、156円71銭まで売られた後、156円91銭まで反発し、156円88銭で取引終了した。値幅はわずか20銭に留まった。
東京時間は、株式市場同様、方向感に乏しい展開となり、156円台半ばから後半でのもみ合いとなった。債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時1.035%まで上昇するなど引き続き長期金利は上昇。米10年国債利回りは4.46%台を推移しており、日米金利差は3.4%ほどを維持しており、為替への影響は限定的となっている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:156円93銭
高値:156円95銭
安値:156円62銭
終値:156円84銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:170円42銭
高値:170円60銭
安値:170円30銭
終値:170円56銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:104円46銭
高値:104円56銭
安値:104円35銭
終値:104円53銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:200円40銭
高値:200円43銭
安値:200円15銭
終値:200円38銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38879円15銭
高値:38981円97銭
安値:38756円13銭
終値:38855円37銭(前日比−44円65銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時00分、欧、センテノ・ポルトガル中銀総裁が記者会見
22時00分、米、3月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:7.29%、市場予想:7.31%
22時15分、欧、クノット・オランダ中銀総裁がフォーラムに出席
22時55分、欧、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がフォーラムに出席
23時00分、米、5月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:97.0、市場予想:96.6
26時05分、米、クックFRB理事とデイリー・サンフランシスコ連銀総裁が講演
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
日足チャートでは、5月23日に足元の戻り高値157円20銭をつけた後は、上値が重くなっている。日本の債券市場ではじりじりとした長期金利上昇が続いていることで、日米金利差拡大への思惑が強まりにくく、積極的な売買を手掛ける材料も乏しいことからこう着感が強まっている。
27日から28日に開催された日銀金融研究所主催の2024年国際コンファランスでは、「物価変動と金融政策の課題」という主題だったが、目立った発言は観測されなかった。足元、6月第1週の米国雇用関連の経済指標発表まで動意付く材料が見当たらないことから、ドルは「休み」の相場展開となっている様子。
FXを手掛ける投資家は、4月29日の高値を抜けたポンドやNZドル、そして、そろそろ上抜けそうなユーロ、豪ドルに関心が向かっているだろう。また、29日に総選挙が行われる南アフリカ・ランドも短期的には上下に動きそうな雰囲気が満ちている。値幅が狭くトレードチャンスに欠けるドルよりも、強いトレンドが発生している通貨か、動きのある通貨をウォッチしておきたいところだ。
今晩のドルは引き続き小動きの展開を想定する。上値メドは157円20銭、下値メドは156円40銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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