ドル円156円台前半で底堅い (5/22午前)

22日午前の東京市場でドル円は156円台前半で小じっかり。

ドル円156円台前半で底堅い (5/22午前)

ドル円156円台前半で底堅い

22日午前の東京市場でドル円は156円台前半で小じっかり。朝方156.17レベルで取引の始まったドル円は、序盤156.11まで軟化したものの、その後は上下動しながらもじりじりと下値を切り上げ、仲値公表にかけて156.35まで上げた後、東京時間正午現在は156.29で取引されています。明日未明の前回FOMC議事要旨公表を控え、午前中の取引レンジは156.11-35と限られました。

日経平均株価は、昨晩米主要株価指数が上昇して終わったにもかかわらず、円長期金利が上昇が嫌気されて売りが先行、下げ幅は一時300円を超えました。戻りも鈍く、227円安で午前の取引を終了しています。尚、本邦10年物国債利回りは一時0.985%をつけ、昨日に引き続き11年ぶりの高水準を記録しています。

昨晩海外市場では、新規材料難の中、FRB関係者の発言が相次ぎました。米国序盤はウォラー理事が「追加利上げはおそらく不要だろう」などと述べたことで、米長期金利が急低下、ドル円も深夜にかけて156円を割り込み、155.85の安値をつけました。しかし、その後はバーFRB副議長の「以前考えられていたよりも長く引き締めを維持する必要がある」との発言等に米金利が下げ止まったことでドル円も156円台を回復。156.19で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、主要テクニカルポイントの上で推移。3営業日連続で上値、下値を切り上げる動きとなっており、ドル買い地合いが続いています。昨晩は一時156円を割り込んだものの、155.59レベルの21日移動平均線がしっかりサポート、当面のターゲットは引き続き157.00です。
市場の注目は、明日未明公表のFOMC議事要旨の内容に集まります。FOMC前後のFRB関係者にはタカ派的な発言が多く、前回FOMC後のパウエル議長の会見でのハト派的姿勢にはやや違和感も感じられた中、背景でどのような議論がされていたのか注目されます。

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