東京市場のドルは156円50銭台まで上昇、157円台は介入観測強いことから上値重い(24/5/21)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨晩の海外時間の流れが継続し、156円台半ばまで上昇するなどしっかりの地合いとなった。

東京市場のドルは156円50銭台まで上昇、157円台は介入観測強いことから上値重い(24/5/21)

東京市場のドルは156円50銭台まで上昇、157円台は介入観測強いことから上値重い

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨晩の海外時間の流れが継続し、156円台半ばまで上昇するなどしっかりの地合いとなった。

昨晩の海外時間では、ジェファーソン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長、バーFRB副議長ともにインフレの改善であまり進展が見られず、インフレ対処で辛抱強さが必要との考えを示したほか、メスター・クリーブランド連銀総裁は年内3回の利下げ予想は「もはや適切ではない」とタカ派な発言。米10年債利回りは4.44%台まで上昇、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となり156円台まで買われた。

東京時間は一時156円55銭まで買われる場面も見られるなど、海外時間のドル優勢の流れが継続した。日本の長期国債利回りがじりじりと上昇しているが、日米金利差への影響は限定的との見方か。株式市場は日経平均が失速したものの、為替市場ではドルしっかりの地合いとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:156円26銭
高値:156円55銭
安値:156円26銭
終値:156円38銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:169円69銭
高値:169円94銭
安値:169円68銭
終値:169円81銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:104円22銭
高値:104円43銭
安値:104円00銭
終値:104円11銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:198円60銭
高値:198円92銭
安値:198円59銭
終値:198円76銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39232円16銭
高値:39346円15銭
安値:38942円28銭
終値:38946円93銭(前日比−122円75銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ラガルドECB総裁がイエレン米財務長官に名誉博士号を授与するイベントに参加
17時00分、3月ユーロ圏経常収支、前回:295億ユーロ
22時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が挨拶
22時00分、米、ウォラーFRB理事が講演
22時05分、米、ウィリアムズNY連銀総裁が挨拶
22時10分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演
24時45分、米、バーFRB副議長が会議出席
26時00分、英、ベイリー英中銀総裁が会議出席

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

日足チャートでは、4月29日高値160円04銭と5月3日安値151円86銭をそれぞれ起点とした三角保合いを上放れているが、モメンタムは弱いままだ。5月14日の戻り高値156円77銭を上回ると157円台を意識した展開も期待できそうだが、157円台より上は、政府・日銀による介入警戒が高いことから上値は重くなろう。三角保合いの放れを注目する市場関係者は非常に少なかったということか。

本日も日本の10年国債利回りは上昇し0.980%の水準で推移している。心理的な節目の1.000%まで後わずかだが、基本的に米10年債利回りも同じような動きを示していることで日米金利差が急速に縮小することはない。そのため、金利差に着目した円安ポジションのアンワインドが発生する地合いは考えにくい。もっとも日米金利差以外の要因(NISAによる日本から米国への資金流出など)も足元の円安の根底にはあるため、仮に日米金利差が縮小傾向を強めても、NISAのドル買い需給が大きく変わらない限り130円台など円高基調が強まることは無いだろう。

今晩も昨日同様、政府高官の講演等が多数予定されていることから、発言内容次第では米金利はそれなりに反応するが、157円台での介入観測が壁となり、タカ派な意見が出てもドルの上値は重くなると推測。上値メドは156円60銭、下値メドは155円60銭とする。

東京市場のドルは156円50銭台まで上昇、157円台は介入観測強いことから上値重い

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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