ドル円156円台半ばに到達。円長期金利上昇するも日米金利差は拡大傾向 (5/21午前)

21日午前の東京市場でドル円は156円台前半を続伸。

ドル円156円台半ばに到達。円長期金利上昇するも日米金利差は拡大傾向 (5/21午前)

ドル円156円台半ばに到達。円長期金利上昇するも日米金利差は拡大傾向

21日午前の東京市場でドル円は156円台前半を続伸。朝方156.26レベルで取引の始まったドル円は、序盤よりほぼ一方向で値を上げ、11時台に高値156.50に到達。東京時間正午現在は156.42で取引されています。本日午前中、本邦10年物国債利回りが上昇し、一時11年ぶりの高水準となる0.98%をつけましたが、ドル円相場への影響は限定的でした。

日経平均株価は、昨晩米市場でナスダック総合指数が終値ベースでの史上最高値を更新したことから、半導体関連銘柄等を中心に買いが先行。円安進行も好感され上げ幅は一時200円を超えました。その後は利食い売りも出て、上げ幅を縮小、66円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、ジェファーソン副議長等FRB関係者からの、早期利下げけん制発言が相次ぎ、米長期金利が上昇。ドル円も米国時間に当面の節目と見られていた156.00を上抜け156.30の高値をつけ、そのまま高値圏で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、主要テクニカルポイントの上での推移が継続。徐々に下値を切り上げて、強いドル買い地合いが続きます。本邦長期金利の上昇は、ファンダメンタルズ上の大きな地殻変動ですが、如何せん、絶対水準の低さから円金利の上昇幅は限られ、日米10年物金利差はむしろ拡大傾向です。ドル円は、既に一旦割り込んだ年初来高値160.17からの下落の半値戻しを回復。前回失敗した、同61.8%戻し157.00を試す動きとなりつつあります。

ドル円156円台半ばに到達。円長期金利上昇するも日米金利差は拡大傾向

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