ドル円154円近辺、早朝からの続落は153.60までで一旦下げ止まる (5/16午前)

16日午前の東京市場でドル円は下落後にもみ合う展開。

ドル円154円近辺、早朝からの続落は153.60までで一旦下げ止まる (5/16午前)

ドル円154円近辺、早朝からの続落は153.60までで一旦下げ止まる

16日午前の東京市場でドル円は下落後にもみ合う展開。朝方、154.88レベルで取引の始まったドル円は、昨晩の米4月CPIの不冴え等を受けた米長期金利の低下に、序盤よりドル売りが強まりました。ドル円は9時台には154円割れを示現、一時153.60まで安値を広げた後、もみ合いとなり、東京時間正午現在は154円近辺で取引されています。

日経平均株価は、昨晩米市場でNYダウとナスダック総合指数がともに史上最高値をつけた流れを受け、買いが先行。情報技術系銘柄主導で、序盤の上げ幅は一時500円を超えました。しかし、その後は円安後退が嫌気され、自動車等の輸出関連株、エネルギー関連株などが売られた他、利食い売りも出て、283円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、注目された米4月消費者物価指数の伸びが鈍化、前月比では+0.3%と前回・予想の+0.4%を下回りました。同時に発表された4月の小売売上高が予想外に横ばいとなったことや、NY連銀製造業景気指数が予想外に悪化したこともあり、米利下げ観測が再び強まって米長期金利が急低下。ドル円も直後に154.76まで急落しました。その後は長期金利が持ち直したことで一旦は下落分を全て戻し、155.80まで反発しましたが続かず。米長期金利が再度低下に転じると、ドル円も平仄を合わせる形で反落し、一時154.70まで下げ、154.88で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、昨日からの下落で、当面のサポートと見られた156円レベルを割り込んで、基準線、21日移動平均線、転換線等を軒並み下抜ける動きとなり、ドル売り地合いに転じました。5/3安値151.86からの反発の半値戻し、61.8%戻しをつけており、76.4%戻し(153.01)や151.86が次のターゲットとなります。

ドル円では153円台後半では、投機筋とみられる押し目買いの動きが見られ、一旦154円近辺でのもみ合いとなりつつありますが、今晩にかけて、153円近辺まで下値を試すことができるか注目されます。

ドル円154円近辺、早朝からの続落は153.60までで一旦下げ止まる

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