東京市場のドルは157円台を試す展開に、FOMC控えボラタイルな地合いは継続(24/4/30)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、29日の急変動の余韻が残るなか、156円台後半で推移し157円台乗せを試す展開となった。

東京市場のドルは157円台を試す展開に、FOMC控えボラタイルな地合いは継続(24/4/30)

東京市場のドルは157円台を試す展開に、FOMC控えボラタイルな地合いは継続

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、29日の急変動の余韻が残るなか、156円台後半で推移し157円台乗せを試す展開となった。

昨晩の海外時間では、4月ダラス連銀製造業活動指数が予想外に低下し、米10年利回りが4.6%台前半まで低下しドルは反落した。日本当局の円安是正介入への思惑も引き続き燻ぶったことで一時円買いが再び加速し155円台前半まで下落。ただ、押し目でのドル買い・円売り意欲も強く、155円割れは回避され156円台まで値を戻した。

東京時間では、29日に「政府・日銀による覆面介入」が実施されたと見る市場関係者が多く、やや様子見姿勢の強まる展開となったが、じりじりとしたドル買いは継続。157円台手前まで上昇する展開となった。

なお、朝方発表された3月失業率は前月及び市場予想と同じ2.6%となったほか、3月鉱工業生産(速報値)は前月比+3.8%と市場予想(同+3.1%)を大幅に上回ったが、前年比は−6.7%と市場予想(同−4.6%)を下回るなどまちまちな結果となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:156円25銭
高値:156円99銭
安値:156円18銭
終値:156円82銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:167円38銭
高値:168円02銭
安値:167円23銭
終値:167円69銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:102円59銭
高値:102円91銭
安値:102円22銭
終値:102円31銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:196円29銭
高値:197円04銭
安値:196円12銭
終値:196円58銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38312円66銭
高値:38608円17銭
安値:38182円11銭
終値:38405円66銭(前日比+470円90銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、第1四半期実質GDP(速報値)(前期比)、前回:−0.3%
18時00分、欧、4月ユーロ圏消費者物価指数(概算値速報)(前年比)、前回:2.4%
18時00分、欧、4月ユーロ圏消費者物価指数(概算値速報)(前年比)(コア)、前回:2.9%
18時00分、欧、第1四半期実質GDP(速報値)(前期比)、前回:0.0%、
18時00分、欧、第1四半期実質GDP(速報値)(前年比)、前回:0.1%
20時00分、英、英中銀資産購入ファシリティに関する四半期報告
21時30分、米、第1四半期雇用コスト指数、前回:0.9%、市場予想:1.0%
22時00分、米、2月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)、前回:6.59%
22時45分、米、4月シカゴ購買部協会景気指数、前回:41.4、市場予想:45.1
23時00分、米、4月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:104.7、市場予想:104.0

FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)、5月2日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

東京時間は、昨日の急変動後の節目となっている157円台乗せを試す展開が続いている。この水準は、29日16時に154円52銭をボトムにドルは値を戻し、その後、157円手前で何度も跳ね返されており短期的な上値抵抗線として意識されているようだ。

29日の値動きを見る限り、13時5分過ぎから急落し14時過ぎに155円07銭をボトムに157円台までリバウンド。その後、16時5分過ぎに再び急落し、16時35分過ぎに154円52銭まで下落し、その後値を戻している。推測ではあるが、29日は2回に分けて円買い介入を行ったのではないかと考える。13時過ぎのタイミングでは155円より下を叩けなかったことで、値が戻ったタイミングで再度下を試したのではないかと。その後、円買い介入を行わなかったのは、「当初の目標であった155円台割れを達成したから」もしくは「実弾が尽きた(当初予定した資金)」かのどちらかだろう。

29日は日本が祝日の薄商いだったことから、前者が理由な気はするが、本日夕方に公表される日銀当座預金残高から、29日の介入実施の有無、そして介入していた場合の使用した資金は大体推測できることから公表を待ちたい。

とはいえ、東京時間2日未明にFOMC声明とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が予定されている。パウエル議長の発言が市場想定よりも「タカ派」だった場合、米10年債利回りが再び上昇し、ドル買いが加速する可能性は十分あるため、「円買い介入は一時的な足止めに過ぎない」との見方も頭に入れておく必要はある。まだまだボラタイルな地合いは継続中だ。

今晩の海外時間は、円買い介入の有無とその資金額が気になるところだが、いったんは157円台の攻防を想定する。今晩の上値メドは157円80銭、下値メドは156円20銭とする。

東京市場のドルは157円台を試す展開に、FOMC控えボラタイルな地合いは継続

ドル円日足

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