ドル円、神田財務官の発言に一時154円を割り込むも底堅い (4/18午前)

18日午前の東京市場で、ドル円は154円前半でもみ合い後、一時急反落。

ドル円、神田財務官の発言に一時154円を割り込むも底堅い (4/18午前)

神田財務官の発言に一時154円を割り込むも底堅い

18日午前の東京市場で、ドル円は154円前半でもみ合い後、一時急反落。朝方154.39レベルで取引の始まったドル円は、序盤154.20-40を中心としたもみ合いとなりましたが、11時過ぎに財務省の神田財務官が、日本の主張に沿ってG7の共同声明に為替文言が盛り込まれ、為替を含む過去のコミットメントを確認した等発言したことから小幅に急反落。一時153.96まで下げたものの、底堅く、東京時間正午現在は154.09で取引されています。

日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が揃って下げた流れを受けて売りが先行、下げ幅は一時300円を超えました。しかし、その後は値ごろ感からの買い戻しが幅広く出回り、前日比プラス圏を回復。129円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場ではG20財務相・中央銀行総裁会議の期間中、初めて開催された日米韓財務相会合で、急速に進行する円安・ウォン安への日韓の深刻な懸念を認識し、外国為替市場の動向に関し緊密に協議するとの共同声明が出たことで、ドル円は米国時間に反落。序盤の高値154.71から154.16まで下げ、154.39で取引を終えています。

テクニカルにはドル円は、引き続き強いドル買い地合いが継続。昨晩の日米韓の共同声明も、G7共同声明の為替文言盛り込みの話も、かなりよく頑張った感じではあるものの、市場は最大50銭程度の円高反応にとどまり、流れを変えるには至っていません。このままでは再びじりじりと155円に向けての上値試しとなる可能性が高く、最終的には、財務省幹部が帰国後にG7のお墨付きを得ての実弾介入を実施するか否かを見極めることとなりそうです。

神田財務官の発言に一時154円を割り込むも底堅い

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