東京市場のドルは151円80銭台でのこう着、10日のCPI待ちで海外時間も同様の地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、上下の値幅はわずか10銭ほどとこう着感が強まり、151円80銭台での推移となった。
昨晩の海外時間では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ先送り観測を受けて10年債利回りが4.46%台まで上昇。ドル買いが優勢となったが、151円96銭まで上昇した。その後、NY連銀が発表した3月の消費者調査で5年のインフレ期待が低下したため利下げ観測がやや意識されてドル買いは一服となった。
東京時間では、上下の値幅が僅か11銭に留まるなどトレードチャンスに乏しい地合いとなった。午後、植田和男日銀総裁のコメントが伝わったが、「金融、為替市場の動向や経済、物価への影響を注視」「当面のマイナス金利導入は必要ない」「大規模な見通し下振れリスクは低くなってきた」など目立った発言は観測されなかったことから影響は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円81銭
高値:151円92銭
安値:151円81銭
終値:151円90銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:164円88銭
高値:164円98銭
安値:164円83銭
終値:164円93銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円25銭
高値: 100円42銭
安値: 100円22銭
終値: 100円36銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:192円13銭
高値:192円30銭
安値:192円11銭
終値:192円25銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39496円95銭
高値:39773円13銭
安値:39476円13銭
終値:39773円13銭(前日比+426円09銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
25時30分、スイス、シュレーゲル・スイス中銀副総裁が講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析など】
日足ベースのドル・円は、3月27日に2022年高値151円96銭をわずか1銭ではあるが上回ったことで、1990年7月以来となる152円台乗せを試す展開を迎えている。151円90銭台で上値が極端に重くなる地合いが続いており、市場は152円台到達の難しさに直面している。
本日の株式市場では、米CPI前ということもありプライム市場の売買代金が4兆円を割り込むなど1月30日以来の低い売買代金となった。米国市場も商いが減少しており、日米の売買代金減少は、米CPIも影響しているが、ラマダンによるものとの見方が強い。
市場では、「ラマダンがそろそろ終了するため、オイルマネーが再度株式市場などに流入する」といった声も聞かれる。ラマダン明けのイード休暇(2−3日)が終わるのは、今週末と見られることから、来週以降、株式市場は売買代金が増加する可能性もある。そして、オイルマネーが向かうのは株式市場だけではないはずだ。
足元の為替市場も株式市場同様、明日の米CPI待ちの地合いとなっているが、仮に米CPI後、目立った動きが見られなくても、ラマダン明けの来週以降に為替市場が動意付く可能性はある。オイルマネーが投機的な為替の売買に入るか怪しいところだが、「ラマダン明け」というタイミングが一つの相場のきっかけとして使われるかもしれない。
つまり、経済指標や要人発言の予定が何もない今晩の海外時間は、東京時間同様、材料難で値幅の狭い小動きとなるだろう。上値メドは151円95銭、下値メドは151円60銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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