東京市場のドルは151円80銭台で推移、今晩は材料難で小動きの地合いか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、じりじりとしたドル買いが入り4日以来の151円80銭台に乗せた。
先週末の海外時間では、3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想外の伸びが拡大したほか、失業率も低下し労働市場の強さを確認したほか、ローガン・ダラス連銀総裁が「政策が十分に引き締まっていない可能性を懸念しており利下げを検討するのはかなり時期尚早」との考えを示した。
また、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事も、「インフレの前進が停滞した場合、利上げも辞さない」と発言したため米10年債利回りは4.4%台まで上昇。金利上昇に伴うドル買いが強まり151円70銭台まで買われた。
東京時間では、時間外で米10年債利回りが4.43%台まで上昇したことなどから、ドルはじりじりと上昇。4月4日以来となる151円80銭台までドルは買われた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円70銭
高値:151円82銭
安値:151円64銭
終値:151円80銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:164円26銭
高値:164円55銭
安値:164円19銭
終値:164円46銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 99円67銭
高値: 99円98銭
安値: 99円52銭
終値: 99円86銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:191円47銭
高値:191円83銭
安値:191円37銭
終値:191円72銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39391円98銭
高値:39617円36銭
安値:39197円00銭
終値:39347円04銭(前日比+354円96銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁が講演
24時00分、米、3月ニューヨーク連銀インフレ期待
24時15分、スイス、ジョルダン・スイス中銀総裁が講演
24時30分、英、ブリーデン・英中銀副総裁が討論会に出席
26時00分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がラジオに出演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析など】
日足ベースのドル・円は、3月27日に2022年高値151円96銭をわずか1銭ではあるが上回ったことで、1990年7月以来となる152円台乗せを試す展開を迎えている。
東京時間では151円80銭台とドルはじり高推移となったが、今晩の海外時間では目立った経済指標の発表は予定されておらず、グールズビー・シカゴ連銀総裁のラジオ出演ぐらいしか売買材料が無いことから、狭い値幅での推移となりドルは小動きとなろう。
一部市場関係者の話では、151円90銭台にドルの売り指しが並んでいることから、この水準を上回るにはよほどのインパクトがないと152円台到達は難しいとのこと。
3月20日以降、値幅の狭い地合いが続いていることからエネルギーは十分蓄積されている。今週の手掛かり材料は、10日の3月米消費者物価指数(CPI)、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、11日の欧州中央銀行(ECB)理事会辺りだが、やはり3月CPIが最注目だろう。
10年債利回りが4.4%台まで上昇しても、152円台が見えてこない以上、3月CPI発表のタイミングぐらいしか、今週はネタがないと考える。152円台をつけたタイミングで円安ドル高が加速し、結果として政府・日銀による為替介入が入りドルは急落する想定だが、3月CPIでも152円台をつけなければ、足元の円安の流れはいったん終了する可能性も意識しておきたい。
今晩の海外時間は材料難で値幅の狭い小動きを想定。上値メドは151円90銭、下値メドは151円30銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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