東京市場のドルは151円台の小動き、152円台への緊張感は続く(24/4/3)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、小動き推移が続き151円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは151円台の小動き、152円台への緊張感は続く(24/4/3)

東京市場のドルは151円台の小動き、152円台への緊張感は続く

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、小動き推移が続き151円台半ばでのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが遅れるとの見方から10年債利回りが一時4.40%台まで上昇したが、追随してのドル買いは観測されず。その後、発表された2月JOLT(求人労働移動調査)求人件数は市場予想を上回ったが、1月分が下方修正されたことで反応はニュートラル。

2月製造業受注も市場予想を上回ったが、2月耐久財受注改定値やコア資本財・出荷が下方修正され、強弱まちまち感からドルは方向感に乏しい展開となった。なお、10年債利回りは4.35%台へ低下しているが、ドル売りともなっていない。

東京時間では、日銀が、2023年10―12月期の需給ギャップの試算値がプラス0.02%になったと発表。7―9月期のマイナス0.37%から小幅ながらプラス圏に浮上した。需給ギャップのプラス転換は15四半期ぶりのことだったが、為替への影響は限定的。151円台半ばでの小動き推移のままとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円55銭
高値:151円65銭
安値:151円44銭
終値:151円60銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円19銭
高値:163円38銭
安値:163円07銭
終値:163円35銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 98円75銭
高値: 98円90銭
安値: 98円58銭
終値: 98円82銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:190円58銭
高値:190円72銭
安値:190円43銭
終値:190円68銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39503円72銭
高値:39625円90銭
安値:39217円04銭
終値:39451円85銭(前日比−387円06銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、3月ユーロ圏消費者物価紙数(コア)(概算値速報)、前回:3.1%、市場予想:3.0%
18時00分、欧、2月雇用統計、前回:6.4%、市場予想:6.4%
21時15分、米、3月ADP雇用者数、前回:14.0万人、市場予想:15.2万人
21時30分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁がCNBCインタビューに応じる
22時00分、欧、デコス・スペイン中銀総裁が講演

22時45分、米、ボウマンFRB理事が講演
22時45分、米、3月サービス業PMI(確報値)、前回:51.7、市場予想:51.7
22時45分、米、3月コンポジットPMI(確報値)、前回:52.2、市場予想:52.2
23時00分、米、3月ISM非製造業景気指数、前回:52.6、市場予想:52.8
23時30分、米、週次原油在庫、前回:316.5万バレル、市場予想:−98.0万バレル
25時00分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がイベント開会挨拶
25時10分、米、パウエルFRB議長が講演
26時10分、米、バーFRB副議長が講演
29時30分、米、クーグラーFRB理事が講演

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析など】

日足ベースのドル・円は、3月27日に2022年高値151円96銭をわずか1銭ではあるが上回ったことで、1990年7月以来となる152円台乗せを試す展開を迎えている。

151円90銭台は、投機筋と政府・日銀との様々な思惑が交錯する価格帯となる。3月下旬は、神田財務官や鈴木財務大臣、岸田首相などによる度重なる口先介入を受けて、いったん151円台前半での小動きが継続。2日に151円80銭台に乗せる場面が見られたが、上値の重い展開は変わっていない。

今晩の海外時間は、昨晩同様、米雇用関連やPMIなど重要な経済発表と、米連邦公開市場委員会(FOMC)関係者の要人発言が多く控えている。昨晩は方向感に乏しい結果となったが、引き続き今晩も神経質な地合いとなりそうだ。

仮に、今晩の海外時間でドルが152円台に入った際、政府・日銀による円買い介入が入らなかった場合は、「前日比+1.2%」つまり「為替の急変動」という要素が不足していたと市場は捉えるだろう。結果、円全面安の展開となり一気に153円台まで円安ドル高が加速する可能性は十分にある。さすがにその水準になれば、「為替の急変動」への対応として、円買い介入が実施されると考えるが、今週末には3月の米雇用統計発表という重要イベントを控えているなか、そのイベント前に政府・日銀が円買い介入に動くのは難しいとも言えよう。

今晩の海外時間も緊張感あふれる展開を想定しておきたい。上値メドは152円50銭、下値メドは151円20銭とする。

東京市場のドルは151円台の小動き、152円台への緊張感は続く

ドル円日足

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