ドル円151円台前半中心の動き、介入警戒感から上値重い
28日午前の東京市場でドル円は151円台前半中心の動き。朝方151.32レベルで取引の始まったドル円は、時間外の米長期金利の反発等に一時151.54まで上昇する場面もありましたが続かず、東京時間正午現在は151.35で取引されています。
朝方公表された、「異次元の金融緩和解除」を決めた3/18-19の日銀政策決定会合の「主な意見」では、日銀の解除後も緩和的な状況が続くとの見通しが改めて確認されたものの、特段目新しい内容はありませんでした。
日経平均株価は、3月末の配当受け取り権利落ちからの売りが先行。売り一巡後、一旦はもみ合ったものの、更に利益確定売り、円安一服を嫌気しての売りも加わって、下げを拡大。下げ幅は一時500円を超えました。その後はやや戻し479円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、ドル円が、日中、東京市場で約34年ぶりの高値151.97をつけた後、財務省・金融庁・日本銀行の三者会合開催からの介入警戒感から反落した流れを受けて、上値の重い展開が継続。米長期金利が低下したことも加わって、ドル円は欧州時間に151.03の安値をつけました。しかし、その後はやや戻し、151.32で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、引き続き高値圏での横ばいが継続していますが、昨日、年初来高値更新後にレンジ上抜けに失敗したことで、3/12起点の上昇トレンドから離脱した形となっています。
財務省の神田財務官は、昨日の臨時の3者会合後の記者会見で、「最近の円安の進展はファンダメンタルズに沿ったものとは到底言えず、円安の背景に投機的な動きがあることは明らか」といつになく強い口調で、しつこい円安に対する不快感を表明、本日午前も林官房長官が政府として、「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視する」と為替市場をけん制する等、152円台接近に伴う介入警戒感は極度に強まっており、ドル円の152円台乗せには、新たな大きな材料か、長めの日数調整が必要となりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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