東京市場のドルは151円台前半での小動き、明日10時の田村審議委員の発言に関心集まる
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、様子見ムードが強いなか、積極的な売買は手控えられ、151円前半でのもみ合いとなった。
昨晩の海外時間では、2月新築住宅販売件数や3月ダラス連銀製造業活動指数が市場予想を下回ったが、目立ったドル売りとはならなかった。日本当局による円安是正介入への警戒感が根強いなか、ドルはもみ合い推移となった。
東京時間も方向感に乏しい展開となり、上下の値幅は20銭少しとトレードチャンスに欠ける一日となった。株式市場でも日経平均は前日終値水準を挟んだもみ合いとなり、為替市場同様、静かな地合いに。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円41銭
高値:151円45銭
安値:151円22銭
終値:151円38銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:164円08銭
高値:164円22銭
安値:163円98銭
終値:164円20銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 99円00銭
高値: 99円16銭
安値: 98円91銭
終値: 99円00銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:191円33銭
高値:191円46銭
安値:191円21銭
終値:191円43銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:40345円04銭
高値:40529円53銭
安値:40280円85銭
終値:40398円03銭(前日比−16円09銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、ミュラー・エストニア中銀総裁が経済予測を公表
21時00分、カ、ロジャース・カナダ中銀上級副総裁が講演
21時30分、米、2月耐久財受注(前年比)(速報値)、前回:−6.2%、市場予想:0.8%
21時30分、米、2月耐久財受注(前月比)(速報値)、前回:−0.4%、市場予想:0.4%
22時00分、米、1月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:6.13%、市場予想:6.50%
23時00分、米、3月リッチモンド連銀製造業指数、前回:−5、市場予想:−4
23時00分、米、3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:106.7、市場予想:106.9
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析など】
日足ベースのドル・円は、151円80銭水準で円安進行は一服。2022年の為替介入水準である151円90銭台が強く意識されている。25日以降の政府・日銀による口先介入の効果はそれなりに効いていると言えよう。
東京時間同様、今晩の海外時間でもドルは小動き推移となりそうだ。手掛かり材料に欠けるなか、市場は明日27日10時から青森県で開催される金融経済懇談会での田村直樹審議委員の挨拶に関心が向かっている可能性はある。19日の金融政策決定会合後、日銀審議委員が初めて挨拶を行うことから注目と言えよう。
昨年8月30日に行われた北海道の道東地域金融経済懇談会における挨拶で、田村審議委員は「(2%の物価安定の目標)」の実現がはっきりと視界に捉えられる状況になったと考えている。もっとも、実現に向けた不確実性も残る状況下、まだ、賃金や物価の動向を謙虚に見つめていくべき局面にあり、現時点(昨年8月30日)においては、金融緩和を継続することが適当と考えている。持続的・安定的な物価上昇の実現に向けた状況の見極めにはなお時間が必要だが、来年1月から3月頃には、その時点の賃上げのモメンタムやそれまでに得られる年後半の物価動向などのデータから、解像度が一段と上がると期待している」と挨拶している。
マイナス金利を解除し、長短金利操作(YCC)撤廃など金融政策の正常化に踏み出した現時点でも「金融緩和を継続することが適当」と考えているのかどうか。そして、「追加の利上げ時期」をいつ頃と考えているのかなどが注目点となろう。
今晩の海外時間も様子見ムードが強い地合いとなろう。上値メドは151円60銭、下値メドは151円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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