“ドル強気”を維持。151円台に乗せて終えれば一段の上昇へ。
149円割れで終えた場合は下値リスクが点灯
148.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化。
ドル円日足
直近の日足は寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して終えています。この足が「鍋蓋」と呼ばれるもので、上値トライに失敗して寄り付き水準近くまで押し戻された形状となったことから、週初は上値の重いスタートとなることが予想されます。また、昨年12月に付けた140.25を起点として下値を切り上げてきた短期的なサポートラインから2手前の陰線が下抜けた位置で終えており、日足は下値リスクがやや高い状態にあることを示しています。一方で、週足は下値を切り上げる流れを維持しており、形状も崩れておらず、短期トレンドは“ドル強気”の流れに変化が認められません。このため週初に下値トライの動きが強まった場合でも149円台の下値抵抗に阻まれて、週末にかけて反発に転ずる可能性を残した状態です。但し、日足が149円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、148.40-50の下値抵抗を下抜け場合は短期トレンドが変化して調整下げ局面入りの可能性が高くなります。
逆に、150.50〜150.80ゾーンに強い上値抵抗が出来ていますが、これをクリアして151円台に乗せて終えれば、下値リスクが後退して一段のドル上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は150.50-150.80,151.30-40,151.70-80,152.50-60に、下値抵抗は149.60-70,149.10-20,148.40-50にあります。21日移動平均線は149.81に位置しており、若干上抜けた位置を守っていますが、“ダマシ”の範囲内です。120日、200日線は,147.93と145.94に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。
ドル円週足 (移動平均線:赤:31週、青:62週)
一方直近の週足を見ると、実体が小さい陰線引けとなり続伸に繋げられずに越週しました。下げエネルギーの強いものではなく、下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドの崩れは認められません。また、この足の下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗して終えていることから、上値トライの可能性を残した状態です。週足の上値抵抗が150.50-60,151.50-60にありますが、全てクリアして151.60超えで越週すれば新たな上昇エネルギーを得て一段のドル上昇へ。逆に週足の下値抵抗が149.10-20,148.50-60にありますが、全て切り崩して148.50以下で越週した場合は短期トレンドが変化して145〜147円方向への一段の下落リスクが点灯します。この場合でも142.50以下で越週しない限り、中期トレンドは変化せず、調整下げの範囲内となります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は前述の150.50-60,151.50-60と152.50-60に、下値抵抗は149.10-20,148.50-60と147.80-90にあります。31週、62週移動平均線は147.36と141.56に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
上値は、150.30-40に軽い抵抗が、150.50-60,150.80-90に強い抵抗がありますが、全てクリアした場合は上値余地が拡がり易くなり、151.10-20,151.30-40,151.70-80,152.00-10,152.30-40,152.50-60にある強い抵抗をどこまでクリアできるかトライする動きへ。下値は、150.00±10銭、149.60-70,149.10-20に強い抵抗がありますが、全て切り崩して149円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、148.40-50の抵抗も下抜けた場合は、短期トレンドが変化して調整下げ局面入りへ。この場合は足元を固め直す動きが強まり易くなり、145〜147円台の下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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