東京市場のドルは150円台の小動き継続、29日PCE発表までこう着継続か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場の日経平均同様、方向感に乏しい展開となり、150円台半ばでのもみ合いとなった。
昨晩の海外時間では、1月耐久財受注速報値が予想を下回ったことで、ドルは軟調に推移。その後、G20声明草案などを受けて、景気への楽観的な見方が広がり10年国債利回りは4.3%台まで戻し、ドルもしっかりとなった。
その後は、2月消費者信頼感指数が予想外に低下したほか、良好な7年債入札を受けて金利の上昇が一段落するとドル買いは一服。米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が「利下げを開始する時期には至っていない」と慎重な姿勢を再表明したが、さほど材料視されなかった。
東京時間は150円50銭台でのもみ合いに終始した。株式市場では日経平均が前日終値水準での横ばい推移で売買代金もやや減少。為替市場は手掛かり材料に欠ける展開となりドル小動き継続となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円48銭
高値:150円65銭
安値:150円38銭
終値:150円60銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円19銭
高値:163円22銭
安値:162円98銭
終値:163円05銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:98円49銭
高値:98円55銭
安値:98円09銭
終値:98円12銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:190円88銭
高値:190円91銭
安値:190円57銭
終値:190円65銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39189円22銭
高値:39283円95銭
安値:39075円47銭
終値:39208円03銭(前日比−31円49銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
19時00分、欧、2月ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)、前回:−15.5、市場予想:−15.5
19時00分、欧、2月ユーロ圏景況感、前回:96.2、市場予想:96.4
22時30分、米、第4四半期実質GDP(実質GDP)(改定値)、前回:3.3%、市場予想:3.3%☆
22時30分、米、第4四半期実質GDP(個人消費)(改定値)、前回:2.8%、市場予想:2.8%☆
22時30分、米、第4四半期実質GDP(デフレータ)(改定値)、前回:1.5%、市場予想:1.5%☆
22時30分、米、第4四半期実質GDP(PCEコアデフレータ)(改定値)、前回:2.0%、市場予想:2.0%☆
24時30分、米、週間石油在庫統計(原油在庫)、前回:351.4万バレル
26時00分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演
26時15分、米、コリンズ・ボストン連銀総裁が講演
26時45分、米、ウィリアムズ・NY連銀総裁が講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、日足の一目均衡表を上放れているが、151円手前では上値が重くなっており、転換線が150円26銭水準まで上昇しておりほぼ追いついた。一日の値幅も小さくなっており方向感に乏しい。2月13日に150円90銭を付けた後は、下値が15日の149円54銭と上下1円半ほどのこう着相場が、14日から本日まで11営業日続いている。
市場は上下どちらに動こうか、決めかねているような状況だが、動き出すと1−2円ほどの大きな動き(大陽線もしくは大陰線)を残しそうな雰囲気だ。明日29日に発表される1月個人消費支出PCE価格指数(PCEデフレータ)は、FRBが重要視しているインフレ指標の一つであるため、市場関係者の関心は非常に高く、上下に動く材料となろう。
東京時間のドルは150円60銭水準を付ける場面があったが、利上げ見送りでほぼ1円急落したNZドルに対するドル上昇のインパクトと想定。ドルの方向性を示す動きではないことから影響は限定的と考える。
今晩の海外時間は、米第4四半期実質GDP発表や、複数の連銀総裁の講演などが予定されているが、完全にPCEデフレータ待ちの地合いとなってしまったことから引き続き様子見ムードが強まろう。昨晩同様、150円50銭±30銭ほどのもみ合い相場となりそうだ。
今晩の海外時間は、引き続きこう着相場を想定する。今晩の上値メドは150円80銭、下値メドは150円20銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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