東京市場のドルは150円台で推移、引き続きPCE待ちで狭いレンジ商いか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、1月の消費者物価指数が市場予想よりも強かったことで、日銀の政策修正観測が強まりややドルは売られた。
昨晩の海外時間では、1月新築住宅販売件数の増加や2月ダラス連銀製造業活動指数が市場予想を上回ったほか、米財務省が実施した2年債、5年債入札結果が不調だったことで、米10年国債利回りが4.3%台まで上昇。ドルは150円84銭まで買われた。
東京時間では、総務省が朝方発表した1月の消費者物価指数は、前年同月比2.0%上昇と市場予想(同1.8%上昇)を上回った。強い数字が出たことから、日銀による段階的な利上げ実施への懸念がやや高まり、ドルはやや軟調推移に。150円40銭から50銭あたりでのもみ合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円66銭
高値:150円71銭
安値:150円40銭
終値:150円52銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円48銭
高値:163円51銭
安値:163円24銭
終値:163円34銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:98円50銭
高値:98円53銭
安値:98円21銭
終値:98円50銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:191円12銭
高値:191円13銭
安値:190円73銭
終値:190円87銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39260円78銭
高値:39426円29銭
安値:39113円03銭
終値:39239円52銭(前日比+5円81銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時00分、欧、エルダーソンECB理事がイベント挨拶
22時30分、米、1月耐久財受注(速報値)(前月比)、前回:0.0%、市場予想:−4.9%
22時30分、米、1月耐久財受注(コア)(速報値)(前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.3%
23時00分、米、12月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:5.40%、市場予想:5.90%
23時05分、米、バーFRB副議長が信用リスクに関する会議に出席
24時00分、米、2月リッチモンド連銀製造業指数、前回:−15、市場予想:−9
24時00分、米、2月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:114.8、市場予想:115.0
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
本日の1月CPIを細分化すると、上昇幅が大きかったのは宿泊料で前年同月比26.9%と大幅に伸びた。外国人観光客の増加で需要が高まったことから単価がはね上がった。また、コロナ禍でデータ収集を止めていた外国パック旅行費の調査を再開したところ、コロナの影響が本格化する前の20年1月と比べて62.9%上昇。この項目だけで全体の指数を0.15ポイント押し上げた。
他の項目に関しては、生鮮食品をのぞく食料は前年同月比5.9%伸びたが、昨年春から夏にかけて記録した9%台からは着実に下がっている。一方、政府の補助金に伴い、電気や都市ガス代が安くなったことから伸び率は3カ月連続で縮小したが、2月以降は補助金の効果が一巡するため、伸び率は再び高まる見通しだ。
2024年1月のインバウンド数は268.8万人と2019年のピーク時(268.9万人)とほぼ同じ水準に戻った。今後も増加の一途をたどることが想定されるから、宿泊料の項目は今後もCPI押し上げ要因となりそうだ。
日足ベースのドル・円は、日足の一目均衡表を上放れているが、151円手前では上値が重くなっており、転換線がほぼ追い付いている。一日の値幅も小さくなっており方向感に乏しい状況だが、今のところ下を試すような雰囲気は感じられない。
市場は上下どちらに動こうか、決めかねているような状況が続いている。目先のイベントとしては、29日に発表される1月個人消費支出PCE価格指数(PCEデフレータ)辺りが大きな材料となりそうだ。同指数はFRBが重要視しているインフレ指標の一つであるため、市場関係者の関心は非常に高い。
今晩の海外時間は、経済指標の発表はそれなりに控えているが、PCEデフレータ待ちの地合いで引き続き様子見ムードが強いと想定。150円50銭±30銭ほどのもみ合い相場となりそうだ。
今晩の海外時間は、引き続きこう着相場を想定する。今晩の上値メドは150円70銭、下値メドは150円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.02.28
ドル円、本邦CPIの上昇を受けて一時下落するも、海外勢参入後に持ち直す展開(2/28朝)
27日(火)のドル円相場は高値圏から反落。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.02.27
基本は150円台で方向性欠く展開が継続(2/27夕)
東京市場は本日も動意に乏しい。150円半ば挟み、30ポイントほどのレンジ取引だった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。