東京市場のドルは150円台で推移、引き続きPCE待ちで狭いレンジ商いか(24/2/27)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、1月の消費者物価指数が市場予想よりも強かったことで、日銀の政策修正観測が強まりややドルは売られた。

東京市場のドルは150円台で推移、引き続きPCE待ちで狭いレンジ商いか(24/2/27)

東京市場のドルは150円台で推移、引き続きPCE待ちで狭いレンジ商いか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、1月の消費者物価指数が市場予想よりも強かったことで、日銀の政策修正観測が強まりややドルは売られた。

昨晩の海外時間では、1月新築住宅販売件数の増加や2月ダラス連銀製造業活動指数が市場予想を上回ったほか、米財務省が実施した2年債、5年債入札結果が不調だったことで、米10年国債利回りが4.3%台まで上昇。ドルは150円84銭まで買われた。

東京時間では、総務省が朝方発表した1月の消費者物価指数は、前年同月比2.0%上昇と市場予想(同1.8%上昇)を上回った。強い数字が出たことから、日銀による段階的な利上げ実施への懸念がやや高まり、ドルはやや軟調推移に。150円40銭から50銭あたりでのもみ合いとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円66銭
高値:150円71銭
安値:150円40銭
終値:150円52銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円48銭
高値:163円51銭
安値:163円24銭
終値:163円34銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:98円50銭
高値:98円53銭
安値:98円21銭
終値:98円50銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:191円12銭
高値:191円13銭
安値:190円73銭
終値:190円87銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39260円78銭
高値:39426円29銭
安値:39113円03銭
終値:39239円52銭(前日比+5円81銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時00分、欧、エルダーソンECB理事がイベント挨拶
22時30分、米、1月耐久財受注(速報値)(前月比)、前回:0.0%、市場予想:−4.9%
22時30分、米、1月耐久財受注(コア)(速報値)(前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.3%
23時00分、米、12月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:5.40%、市場予想:5.90%
23時05分、米、バーFRB副議長が信用リスクに関する会議に出席
24時00分、米、2月リッチモンド連銀製造業指数、前回:−15、市場予想:−9
24時00分、米、2月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:114.8、市場予想:115.0

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

本日の1月CPIを細分化すると、上昇幅が大きかったのは宿泊料で前年同月比26.9%と大幅に伸びた。外国人観光客の増加で需要が高まったことから単価がはね上がった。また、コロナ禍でデータ収集を止めていた外国パック旅行費の調査を再開したところ、コロナの影響が本格化する前の20年1月と比べて62.9%上昇。この項目だけで全体の指数を0.15ポイント押し上げた。

他の項目に関しては、生鮮食品をのぞく食料は前年同月比5.9%伸びたが、昨年春から夏にかけて記録した9%台からは着実に下がっている。一方、政府の補助金に伴い、電気や都市ガス代が安くなったことから伸び率は3カ月連続で縮小したが、2月以降は補助金の効果が一巡するため、伸び率は再び高まる見通しだ。

2024年1月のインバウンド数は268.8万人と2019年のピーク時(268.9万人)とほぼ同じ水準に戻った。今後も増加の一途をたどることが想定されるから、宿泊料の項目は今後もCPI押し上げ要因となりそうだ。

日足ベースのドル・円は、日足の一目均衡表を上放れているが、151円手前では上値が重くなっており、転換線がほぼ追い付いている。一日の値幅も小さくなっており方向感に乏しい状況だが、今のところ下を試すような雰囲気は感じられない。

市場は上下どちらに動こうか、決めかねているような状況が続いている。目先のイベントとしては、29日に発表される1月個人消費支出PCE価格指数(PCEデフレータ)辺りが大きな材料となりそうだ。同指数はFRBが重要視しているインフレ指標の一つであるため、市場関係者の関心は非常に高い。

今晩の海外時間は、経済指標の発表はそれなりに控えているが、PCEデフレータ待ちの地合いで引き続き様子見ムードが強いと想定。150円50銭±30銭ほどのもみ合い相場となりそうだ。

今晩の海外時間は、引き続きこう着相場を想定する。今晩の上値メドは150円70銭、下値メドは150円00銭とする。

東京市場のドルは150円台で推移、引き続きPCE待ちで狭いレンジ商いか

ドル円日足

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