伊国民投票改憲反対派優勢報道にドル円一時103円割れ

注目を集めたイタリア下院の権限を弱めること等の憲法改正を巡るイタリア国民投票が締め切られ、各出口調査は反対派の優勢を伝えています。

伊国民投票改憲反対派優勢報道にドル円一時103円割れ

伊国民投票改憲反対派優勢にドル円一時103円割れ

注目を集めたイタリア下院の権限を弱めること等の憲法改正を巡るイタリア国民投票が締め切られ、各出口調査は反対派の優勢を伝えています。
これを受けて、ユーロ売りとリスク回避の円買いの動きが出ており、早朝113円台半ばで取引されていたドル円は一時113円を割り込み、ユーロは対ドルで1.06を割り込むなど為替市場は値動きの荒い展開となっています。
最も値動きの大きいユーロ円では早朝の高値121.23から安値は119.57へ1円50銭以上の変動幅となりましたが、現在は119.85近辺で取引されています。

イタリアの国民投票はレンツィ首相の事実上の信任投票となっていると考えられていることから、否決された場合の政局混乱と銀行救済の遅れ等を通じて金融市場への影響が懸念されています。
ただし、イタリアの出口調査の信頼性は必ずしも高くないとされており、状況は五分五分と見られています。
開票は日本時間8時ごろから徐々に開始され、昼ごろには判明する見込みです。

一方同日に行われたやり直しのオーストリアの大統領選挙の決選投票では一時優勢が伝えられた極右候補のノルベルト・ホーファー候補が敗北、「緑の党」親EU派のフォン・デア・べレン氏が勝利、世界的なポピュリズムの台頭に一矢報いた形となりました。

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