東京市場のドルは148円台半ばでのもみ合い、要人発言注目だが横ばい推移か(24/2/6)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、積極的な売買が手控えられて上下30銭ほどの148円台半ばでのもみ合いが継続した。

東京市場のドルは148円台半ばでのもみ合い、要人発言注目だが横ばい推移か(24/2/6)

東京市場のドルは148円台半ばでのもみ合い、要人発言注目だが横ばい推移か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、積極的な売買が手控えられて上下30銭ほどの148円台半ばでのもみ合いが継続した。

昨晩の海外時間では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエルFRB議長が週末のTVインタビューで、過剰に迅速な利下げに伴う危険性に懸念を表明したほか、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も利下げを急ぐ必要がないとの考えを示唆。また、1月ISM非製造業景況指数が予想を上回り、強い消費や成長を背景とした利下げ先送り観測に米10年債利回りは4.17%まで上昇。ドルは一時148円91銭と1月と2月の戻り高値水準を上回る場面が見られた。

東京時間では、目立った売買材料に欠けるなか、上下30銭ほどの小動き相場となった。昨晩の海外時間で、今年の高値148円82銭を上回ったものの、149円台に乗せることができなかったことなどが重しとなっている様子。株式市場で日経平均が3日ぶりの反落となったことで積極的な円売り材料も見当たらなかった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円66銭
高値:148円69銭
安値:148円38銭
終値:148円43銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円73銭
高値:159円77銭
安値:159円53銭
終値:159円62銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円40銭
高値:96円81銭
安値:96円28銭
終値:96円64銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:186円42銭
高値:186円52銭
安値:186円25銭
終値:186円32銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:36249円08銭
高値:36294円48銭
安値:36065円98銭
終値:36160円66銭(前日比−193円50銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時30分、英、1月建設業PMI、前回:46.8、市場予想:47.1
19時00分、欧、12月ユーロ圏小売売上高(前月比)、前回:−0.3%、市場予想:−0.9%
19時00分、欧、12月ユーロ圏小売売上高(前年比)、前回:−1.1%、市場予想:−0.7%
☆26時00分、米、メスター・クリーブランド連銀総裁が講演
☆27時00分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が講演
☆28時00分、米、コリンズ・ボストン連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表の雲上限からの大陽線で一気に100日移動平均線を突破。今年の高値148円82銭(1月19日、2月5日)を上回ったが、昨晩の海外時間ではこの水準を維持できず上げ幅を縮小。148円90銭水準が、目先の上値抵抗線として意識されつつある。

時間外の米10年債利回りは4.15%水準をやや下回っており、積極的なドル買いに動くには材料難の状況にある。今晩は目立った経済指標は予定されていないが、3人の連銀総裁講演を控えていることから、利下げのタイミングに関する発言の有無に注目となろう。

メスター・クリーブランド連銀総裁は1月中旬に「私の見通しでは、3月は利下げ時期としておそらく早すぎる。さらなる証拠を見る必要があるためだ」との見解を示しており、今回も同様のスタンスとなりそうだ。

一方、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権を有していない)は「FOMCには利下げに動く前に経済データを精査する時間がある」と、5日に同連銀のウェブサイト上で指摘している。

そして、コリンズ・ボストン連銀総裁は、昨晩、3月利下げの可能性を明確に排除しなかったグールズビー・シカゴ連銀総裁と同様の「ハト派」と見られているため、グールズビー総裁同様の発言内容が想定されよう。

三者三様の発言となりそうだが、「利下げ実施のデータはそろった。3月利下げを実施する用意がある」ぐらい踏み込んだ発言が出ない限り、3月利下げ実施への思惑は再燃しないだろう。

今晩の海外時間では、要人発言に注目だが、目立った方向性は出ないと考える。今晩の上値メドは148円90銭、下値メドは148円10銭とする。

東京市場のドルは148円台半ばでのもみ合い、要人発言注目だが横ばい推移か

ドル円日足

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