ドル円、良好な米ISM非製造業景況指数を受けて続伸。昨年11/27以来の高値圏へ(2/6朝)

ドル円は昨年12/28に記録した安値140.25をボトムに切り返すと、昨日は一時148.90(昨年11/27以来の高値圏)まで急伸しました。

ドル円、良好な米ISM非製造業景況指数を受けて続伸。昨年11/27以来の高値圏へ(2/6朝)

ドル円、良好な米ISM非製造業景況指数を受けて続伸。昨年11/27以来の高値圏へ

〇ドル円、米国時間午後にかけて高値148.90まで上昇
〇米1月ISM非製造業景況指数の予想以上の好調と米長期金利の上昇等が背景
〇ユーロドル、ユーロ圏12月PPIの不冴え米長期金利上昇等に1.07台前半まで下落
〇ドル円、主要テクニカルポイントの上で推移、強い買いシグナルも継続、地合い強い
〇ファンダメンタルズも日米金融政策の方向性の違い等ドル円相場の続伸を連想させる材料揃う
〇引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:148.25ー149.75

海外時間のレビュー

週明け5日(月)のドル円相場は堅調な値動き。アジア時間引けにかけて、安値148.27まで軟化するも、一巡後に下げ渋ると、(1)前週末金曜日以降のドル買いの流れの継続(2/2に発表された米1月雇用統計の力強い結果→米FRBによる利下げ開始時期の後ずれ観測→3月利下げの織り込み度合急低下→米ドル全面高)や、(2)日経平均株価の堅調推移、(3)米1月ISM非製造業景況指数(結果53.4、予想52.0)の市場予想を上回る結果、(4)米金利上昇に伴うドル買い圧力(米10年債利回りが2/1に記録した3.81%から4.18%へ急上昇)が支援材料となり、米国時間午前にかけて、年初来高値148.90(昨年11/27以来の高値圏)まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間2/6午前6時30分現在)では、148.71前後で推移しております。

週明け5日(月)のユーロドル相場は上値の重い展開。欧州時間朝方にかけて、高値1.0787まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)前週末金曜日以降のドル買いの流れの再開や、(2)ユーロ圏12月生産者物価指数(結果▲10.6%、予想▲10.5%、前年比)の市場予想を下回る結果、(3)米1月ISM非製造業景況指数(結果53.4、予想52.0)の市場予想を上回る結果、(4)米金利上昇に伴うドル買い圧力、(5)直近安値を割り込んだことに伴う仕掛け的なユーロ売り・ドル買いが重石となり、米国時間午前にかけて、安値1.0724(昨年12/8以来の安値圏)まで下落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間2/6午前6時30分現在)では、1.0741前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は昨年12/28に記録した安値140.25をボトムに切り返すと、昨日は一時148.90(昨年11/27以来の高値圏)まで急伸しました。日足ローソク足が主要テクニカルポイントの上側に位置していることや、昨年11/13高値151.91と昨年12/28安値140.25を起点としたフィボナッチ半値戻しや61.8%戻しを達成していること、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「EMAベースでの強気のパーフェクトオーダー」が継続点灯していること、今週中に「21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロス」が見込まれていること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)日銀による金融緩和の長期化観測(植田日銀総裁は先月「マイナス金利を解除しても極めて緩和的な環境が続く」と発言→マイナス金利解除後も円金利が低位に抑えられるとの見方の浸透)や、(2)米FRBによる利下げ開始時期の後ずれ観測(良好な米経済指標に加えて、パウエルFRB議長は昨日も「FRBが3月利下げの自信を持つ可能性は低い」と発言→3月利下げの織り込み度合は1週間前の46.2%から足元16.5%まで急低下)、(3)上記1、2を背景とした日米金融政策の方向性の違い(日米金利差に着目した円キャリートレードの継続期待)など、ドル円相場の続伸を連想させる材料が揃っています。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続(比較的早期に心理的節目150.00や昨年高値151.91を突破する展開)をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日はクリーブランド連銀メスター総裁発言(※FOMC投票権あり)や、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁発言、ボストン連銀コリンズ総裁発言、米3年債入札などに注目が集まります。

本日の予想レンジ:148.25ー149.75

注:ポイント要約は編集部

ドル円、良好な米ISM非製造業景況指数を受けて続伸。昨年11/27以来の高値圏へ

ドル円日足

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