東京市場のドルは148円を挟んでのもみ合い、海外時間はトレードチャンスに欠ける展開に（1/22）

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、日銀金融政策決定会合開催を受けて、様子見ムードの強い地合いとなった。

先週末の海外時間では、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を大きく上回る上昇となったことから、米10年債利回りが一時4.19％台へ急伸し、ドル買いが強まった。一方、12月中古住宅販売件数の減少などを受けて、米10年債利回りは落ち着き、ドル買いは一服となった。

東京時間は、日経平均が33年11カ月ぶりの高値を更新するなど引き続き強い株式市場となったが、明日まで日銀金融政策決定会合が開催されることから、為替市場は動意薄の展開に。ドルは148円を挟んでのもみ合いとなった。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：148円24銭
高値：148円26銭
安値：147円74銭
終値：148円06銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：161円46銭
高値：161円56銭
安値：161円10銭
終値：161円40銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：97円78銭
高値：97円89銭
安値：97円45銭
終値：97円55銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：188円29銭
高値：188円40銭
安値：187円76銭
終値：188円31銭

日経平均（日本時間9時―15時）
始値：36294円10銭
高値：36571円80銭
安値：36225円91銭
終値：36546円95銭（前日比＋583円68銭）

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

24時00分、米、12月景気先行指数、前回：−0.5％、市場予想：−0.4％

1月20日からFRBブラックアウト期間（金融政策に関する発言自粛）（2月1日まで）
1月23日まで日銀金融政策決定会合開催

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を上抜いたほか、切り下がっていた雲上限も上抜けており、投資家のモメンタムは良好と言えよう。

50日移動平均線、100日移動平均線ともに上抜けたことから反発基調は強いが、148円水準から上値は重くなっており、気迷いを示す十字線が連続している。

いったんは、昨年11月13日の高値151円95銭から、同年12月28日の安値140円25銭の下落幅（11.7円）の3分の2戻し（148円05銭）を達成していることで反発も一服となったようだ。

時間外の米10年債利回りも4.1％台での静かな推移だ。今晩の海外時間で目立った経済指標の発表が予定されていないし、ブラックアウト期間入りで要人発言も期待できない状況だ。明日23日、日銀金融政策決定会合の結果発表を控えていることから積極的な売買は手掛けにくいだろう。

テクニカル的には目立った上値抵抗ラインが存在しないことから、150円台回復をターゲット、という強気な展開も期待できそうな形状だが、さすがに明日日中の日銀会合の結果、および15時30分からの植田日銀総裁の記者会見を見極めたいとするムードが強まると推測する。

今晩の海外時間では148円を挟んでのトレードチャンスに欠ける相場を想定。上値メドは148円40銭、下値メドは147円70銭とする。