東京市場のドルは148円台で上値重い、3分の2戻し達成で上げ一服か(24/1/18)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、週明けに日銀金融政策決定会合の開催を控えていることも影響し、積極的なドル買いは手控えられた。

東京市場のドルは148円台で上値重い、3分の2戻し達成で上げ一服か(24/1/18)

東京市場のドルは148円台で上値重い、3分の2戻し達成で上げ一服か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、週明けに日銀金融政策決定会合の開催を控えていることも影響し、積極的なドル買いは手控えられた。

昨晩の海外時間では、12月の米小売売上高、米鉱工業生産指数がともに市場予想を上振れたことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退。米10年債利回りは4.1%台まで上昇したことからドル買いが優勢に。一時148円53銭まで買われた。

東京時間ではドルの上値が重くなった。市場では「来週の日銀金融政策決定会合は無風だが、3月もしくは4月に金融政策の正常化のタイミングがずれただけ」との声も聞かれ、さらなるドル買いは手控えられた。なお、13時30分に発表された本邦12月鉱工業生産(確報値)は前月比−0.9%と市場予想通りだったことから影響は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円12銭
高値:148円25銭
安値:147円87銭
終値:147円88銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円19銭
高値:161円39銭
安値:161円10銭
終値:161円11銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円06銭
高値:97円22銭
安値:96円72銭
終値:96円97銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:187円76銭
高値:187円94銭
安値:187円57銭
終値:187円61銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:35371円25銭
高値:35728円09銭
安値:35371円25銭
終値:35466円17銭(前日比−11円58銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、11月ユーロ圏経常収支、前回:338億ユーロ
21時30分、欧、ECB議事録(12月14日開催分)
21時30分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演(短時間)
22時30分、米、12月住宅着工件数(前月比)、前回:14.8%、市場予想:−9.3%
22時30分、米、12月住宅建築許可件数(前月比)、前回:−2.1%、市場予想:0.8%
22時30分、米、新規失業保険申請件数(12月31日―1月6日)、前回:20.2万件、市場予想:20.5万件
22時30分、米、1月フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−12.8、市場予想:−6.0
24時15分、欧、ラガルドECB総裁がダボス会議討論会に参加
25時00分、米、週間石油在庫統計(原油)(1月6日―1月12日)、前回:133.8万バレル
25時30分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、16日の大陽線示現に伴い、遅行スパンが実線を上抜いたほか、切り下がっていた雲上限も上抜けている。上値抵抗ラインとしてもみ合う可能性もあった雲をあっさりクリア。投資家のモメンタムは良好と言えよう。

50日移動平均線、100日移動平均線もともに上抜けたことから反発基調は強い。昨年11月13日の高値151円95銭から、同年12月28日の安値140円25銭の下落幅(11.7円)の3分の2戻りの水準が148円05銭であることから、3分の2戻しは達成している。

足元の米10年債利回りは4.1%ほどで、日本10年債利回りは0.6%台で推移している。つまり10年物の日米金利差は3.5%水準だ。昨年10月、米10年債利回りが5.0%台に乗せたとき、日本10年債利回りは0.85%だったことから、金利差は4.15%。ドルが昨年、年初来高値をつけた11月13日は、米10年債利回りが4.68%で日本10年債利回りは0.8%なので、金利差は3.88%だった。

「2024年、欧米は利下げ、日本は金融政策の正常化」がコンセンサスとなっている以上、円キャリートレードが活発化する雰囲気は無く、日米金利差の拡大を想定する市場関係者はほぼいないだろう。こうした状況を考慮すると、現在の148円台が戻りの上限ではないかと考える。

なお、今晩の海外時間では、ボスティック・アトランタ連銀総裁の発言に注目だが、昨年12月「来年(2024年)2回の利下げを予想したが、始まるのは第3四半期になる」との見方を示しており、同様の発言に留まれば、影響は限定的となろう。

今晩の海外時間でのドルは上げ一服を想定。上値メドは148円30銭、下値メドは147円50銭とする。

東京市場のドルは148円台で上値重い、3分の2戻し達成で上げ一服か

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る