東京市場のドルは146円台で推移、ウォラーFRB理事発言後はドル買い一服か(24/1/16)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の発言を控えて、ドルが買われる展開となった。

東京市場のドルは146円台で推移、ウォラーFRB理事発言後はドル買い一服か(24/1/16)

東京市場のドルは146円台で推移、ウォラーFRB理事発言後はドル買い一服か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の発言を控えて、ドルが買われる展開となった。

昨晩の海外時間は、キング牧師生誕記念で米国株式市場、債券市場は休場だったことで参加者は減少。ドルは145円台後半でのもみ合いとなった。

東京時間では、足元強かった日本株は売り優勢となったが、今晩の海外時間のウォラーFRB理事の発言を控えて、じりじりとしたドル買いが継続。11日の米消費者物価指数(CPI)発表後につけた足元の高値146円43銭に迫る動きを見せた。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:145円75銭
高値:146円28銭
安値:145円59銭
終値:146円16銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円60銭
高値:159円72銭
安値:159円24銭
終値:159円55銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円06銭
高値:97円07銭
安値:96円59銭
終値:96円64銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:185円50銭
高値:185円55銭
安値:185円06銭
終値:185円35銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:35909円20銭
高値:35955円68銭
安値:35587円53銭
終値:35619円18銭(前日比−282円61銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

19時00分、欧、1月ユーロ圏ZEW景況感指数、前回:23.0
19時00分、欧、1月ドイツZEW景況感指数、前回:12.8、市場予想:11.8
22時30分、米、1月NY連銀製造業景気指数、前回:−14.5、市場予想:−4.5
25時00分、米、ウォラーFRB理事が講演

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線に重なっているが、切り下がった雲への突入に成功している。11日の戻り高値146円43銭をクリアすると、雲上限突破も見えてくることから、投資家のモメンタムは改善されよう。

50日移動平均線も捉えていることから反発基調が強まる形状と言えよう。日米欧の中央銀行による政策会合が迫っているなか、ドルを積極的に買う動きは限られると想定するが、100日移動平均線が位置する147円台は意識したいところだ。

今晩の海外時間で注目はウォラーFRB理事の発言だ。昨年11月の同理事のハト派発言が、米国金利低下のきっかけを使っただけに市場は重要視している。FRBによる早期の利下げに対して慎重な見解を示す米高官が多いなか、ウォラーFRB理事も同様の発言が出るか注目されている。

ウォラーFRB理事は米高官のなかではタカ派と見られていたことから、昨年11月の「今後3−5か月の間にインフレ鈍化が続くならば利下げ転換もあり得る」といったハト派発言に市場は超反応を示した。

昨晩のホルツマン・オーストリア中銀総裁が「(ユーロは)年内利下げを見込むべきではない」とタカ派発言をした後だけに、ウォラーFRB理事が本来のタカ派な姿勢を示すとの見方が強まっている。

ただ、既に昨晩の海外時間からドルが買われていたことから、ウォラーFRB理事の発言を受けてのドル一段高は難しいと想定。上値メドは146円50銭、下値メドは145円80銭とする。

東京市場のドルは146円台で推移、ウォラーFRB理事発言後はドル買い一服か

ドル円日足

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