ドルは145円台前半でしっかり、今晩は参加者減少でトレードチャンスは乏しい
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、引き続き日本株の上昇に伴うリスク選好のドル買いで145円台でのしっかりとなった。
先週末の海外時間では、米12月生産者物価指数(PPI)が、前月及び市場予想を下回ったことから、早期の利下げを織り込み、米10年債利回りは低下。3.91%台まで下落したことからドル売りが優勢となり145円台を下回った。
東京時間では、株式市場で日本株が引き続き買われたことから、リスク選好のドル買いが入り、145円台を回復。今晩の米国株式・債券市場がキング牧師生誕記念日に伴い休場のため、積極的なドル買いは手控えられたが、145円台前半でのしっかりとした推移は見られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:144円98銭
高値:145円30銭
安値:144円93銭
終値:145円28銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円75銭
高値:159円30銭
安値:158円69銭
終値:159円28銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円93銭
高値:97円23銭
安値:96円88銭
終値:97円05銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:184円82銭
高値:185円30銭
安値:184円69銭
終値:185円26銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:35634円12銭
高値:36008円23銭
安値:35544円32銭
終値:35901円79銭(前日比+324円68銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、2023年ドイツGDP
19時00分、欧、11月ユーロ圏鉱工業生産指数(前月比)、前回:−0.7%
19時00分、欧、11月ユーロ圏鉱工業生産指数(前年比)、前回:−6.6%
23時15分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁がダボス会議討論会に出席
※キング牧師生誕記念日に伴い米株式・債券市場は休場
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線に重なっている。今週末には、雲下限が145円台前半まで下がってくることから、自然体で雲への突入を果たす可能性がある。モメンタムは徐々に改善しつつあると言えよう。
ただ、11日につけた146円43銭にて、やや長い上影(上ヒゲ)を残しているほか、50日移動平均線にも跳ね返されている状況のため、ドルの上値は重い。
今晩の海外時間は、キング牧師生誕記念日に伴い米国株式市場、債券市場が休場だ。そのようななか、日本の株式市場で、東証プライム市場の売買代金が4兆円台を維持したことは驚きだ。想像の世界だが、日本株を買っている主体は、米国系の投資家ではなく、アジア系の投資家なのかもしれない。
どちらにしても今晩の海外時間は参加者減少で、ドルは145円台前半での小動きとなろう。
今年最初の日銀金融政策決定会合の開催までちょうど一週間だが、1月1日の能登半島地震の影響もあり、足元、「金融政策の正常化」に踏み出すとの観測はほぼゼロとなっており、無風での通過を考える。
一方、ドルは、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ開始時期を巡る思惑で米経済指標に振らされている。
2024年にFRBが利下げを行うことはほぼ間違いないほか、日銀が「金融政策の正常化」に踏み出すこともほぼ間違いない。
それぞれの時期が争点となっているが、昨年のように日米金利差拡大への思惑からドルが150円台を試すような展開は考えにくい。大きなドル高円安のトレンドは発生しにくいため、仮にドル買いで動いても、3月頃までは短期的なトレード中心となるだろう。
なお、今晩はほぼトレードチャンスに乏しいと想定。上値メドは145円40銭、下値メドは144円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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