ドル円145円台前半、CPI発表後の上昇をすべて失い上値の重さ意識される
12日午前の東京市場でドル円は145円台前半中心のもみ合い。朝方145.39レベルで取引の始まったドル円は、144.95-145.48レンジで方向感なくもみ合い、東京時間正午現在は145.11で取引されています。
日経平均株価は、連日の上げにもかかわらず、本日も買いが先行。好決算銘柄、情報技術系銘柄等が買われ上げ幅は一時700円を超え、本日もバブル後最高値を更新しました。その後は利食い売りに上げ幅を縮め、373円高の35,422.95で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では注目された米12月の消費者物価指数がヘッドライン、コアともに市場予想を上回り、また、同時に発表された新規失業保険申請件数も予想を下回ったことで米長期金利が急上昇。米10年債利回りが4.06%に達すると、ドル円も146.41の高値をつけました。
しかし、その後はCPIコアについては、予想比上振れたものの、伸び率鈍化が見られ、米国の利上げ終了は変わらないとの見方が広がったこと等から米長期金利が急反落、ドル円も上昇分をほぼ吐き出す形となり145.36で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、 引き続き主要テクニカルポイントが143円台に集中しており、強いサポートを形成しています。一方で昨晩の上昇で一旦上抜けたものの、跳ね返された形となった一目均衡表の「雲」下限(本日146.04)が当面のレジスタンスとなりそうです。
昨晩の消費者物価指数に続き、今晩は米12月生産者物価指数の発表が予定されていますが、昨晩の消費者物価指数発表後の動きからは、米長期金利の反発力の弱さが感じられ、ドル円も、今晩の結果如何にかかわらず、どちらかといえば下値リスクが警戒されます。
ドル円5分足
ドル円日足
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