東京市場のドルは145円台で推移、12月の米CPIはまちまちで動意薄か?(24/1/11)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今晩の米消費者物価指数(CPI)発表前のポジション調整のドル売りに押され、145円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは145円台で推移、12月の米CPIはまちまちで動意薄か?(24/1/11)

東京市場のドルは145円台で推移、12月の米CPIはまちまちで動意薄か?

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今晩の米消費者物価指数(CPI)発表前のポジション調整のドル売りに押され、145円台半ばでのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、日本の賃金動向の伸びが市場予想を下回ったことに伴い「金融政策の正常化」の先送り観測が強まりドルはしっかり。一方、日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い・円売りの売買フローにつられ、ドルは145円85銭と先週5日つけた145円99銭以来の水準まで上昇した。

東京時間では、CPI発表前でポジション調整のドル売りが観測されたものの、引き続き株式市場で日本株が大幅高となったことからリスク選好のドル買いが下支えとなった。一時145円28銭まで下げる場面はあったが、売り一巡後は145円台半ばで落着いた推移となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:145円67銭
高値:145円81銭
安値:145円28銭
終値:145円49銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円84銭
高値:160円01銭
安値:159円51銭
終値:159円73銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円59銭
高値:97円80銭
安値:97円55銭
終値:97円75銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:185円58銭
高値:185円83銭
安値:185円44銭
終値:185円70銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:34871円33銭
高値:35157円56銭
安値:34849円57銭
終値:35049円86銭(前日比+608円14銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、ECB経済報告
18時30分、英、英中銀議事録公開(2015年3月‐12月)
22時30分、米、消費者物価指数(前月比)、前回:0.1%、市場予想:0.3%
22時30分、米、消費者物価指数(コア)(前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.3%
22時30分、米、消費者物価指数(前年比)、前回:3.1%、市場予想:3.2%
22時30分、米、消費者物価指数(コア)(前年比)、前回:4.0%、市場予想:3.8%
22時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:20.2万件、市場予想:20.9万件
25時40分、米、メスター・クリーブランド連銀総裁がブルームバーグTVに出演
26時40分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演
27時00分、米、30年債入札

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、年末年始のドル買いを受けて、一目均衡表では、遅行スパンが実線に接近。雲下限が146円台前半まで下がってくることで、自然体で雲への突入を果たす可能性もあり、モメンタムは徐々に改善しつつある。

5日の海外時間で残した長い上影(上ヒゲ)が意識されていたが、昨晩の海外時間でのドル上昇でほぼ上影を吸収。徐々に切り下がってくる50日移動平均線クリアを試す格好となっている。

昨年高値の151円95銭(11月13日)を起点とした上値抵抗線に頭を押さえられていたが、1月に入って明確に上放れていることから、足元140円割れなどを警戒した雰囲気は感じられない。仮に12月の米CPI下振れで早期の米利下げ観測が強まったとしても、まずは143円台後半がサポートとして意識されよう。

市場では、1月1日の能登半島地震や賃金動向の伸びの弱さなどから、日銀による早期の「金融政策の正常化」は難しいとの見方が強まっている。参考程度ではあるが、市場スワップ市場では4月日銀会合での政策修正観測は5割を下回っており、円が買われるようなムードはさほど感じられない状況だ。

12月の米CPIの市場予想は、前年比で3.2%増加と11月の同3.1%増加をやや上回っている一方、エネルギーや食品を除くコアは同3.8%増加と11月の同4.0%増加を下回っておりまちまちだ。米CPIは方向感に乏しいニュートラルの結果となり、米10年債利回りが大きく動くような事態は回避されると想定。今晩の上値メドは145円80銭、下値メドは145円00銭とする。

東京市場のドルは145円台で推移、12月の米CPIはまちまちで動意薄か?

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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