東京市場のドルは142円台で小動き、引き続き海外市場の休場で商い閑散
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、引き続き海外市場休場に伴う参加者減少によって、142円台前半でのこう着感が強い一日となった。
昨晩の海外時間は、クリスマス休暇に伴い欧州、英国、米国市場が休場だったことから目立った売買は観測されず。ドルは142円30銭水準での小動きとなった。
東京時間も引き続き小動きの相場展開となった。今晩も欧州、英国市場が休場のため、参加者は減少。上下の値幅は30銭でトレードチャンスに乏しい地合いとなった。なお、株式市場も為替市場と同様に商いは低迷。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:142円32銭
高値:142円36銭
安値:142円09銭
終値:142円27銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:156円77銭
高値:156円91銭
安値:156円58銭
終値:156円87銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円84銭
高値:96円97銭
安値:96円74銭
終値:96円96銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:180円62銭
高値:180円89銭
安値:180円51銭
終値:180円76銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33295円68銭
高値:33312円26銭
安値:33181円36銭
終値:33305円85銭(前日比51円82銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
23時00分、米、S&Pケースシラー住宅価格(前年比)、前回:3.92%、市場予想:4.9%
クリスマス休暇・ボクシングデー祝日に伴い英国、欧州市場が休場
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を大きく下回っているほか、雲下限も下放れているなど三役逆転が示現したままだが、ボリンジャーバンドでは、拡大する−2σ水準手前で下げ止まっている。
ただ、9日移動平均線(MA)や200MAを下回っているほか、11月13日の年初来高値151円95銭を起点とした上値抵抗線が意識されており、戻りは弱い。足元142円水準を維持しているが、12月14日に140円96銭をつけた際に残した長い下影(下ヒゲ)を吸収する可能性は残っている。
今晩の米国市場は休場明けとなるが、目立った経済指標の発表が予定されていないことから、年末年始モードの商い閑散は続くだろう。基本、142円台前半でのもみ合い相場を想定する。
なお、2024年から新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートする。金融庁がHPで公開している23年6月時点のNISA(一般とつみたて)口座の利用状況をみると、利用者は配当利回りが高い銘柄や大化け期待の中小型株よりも、投資信託を購入している。総額32.7兆円に対して19.2兆円と約6割を占めている。
そして、一部メディアによると、この19.2兆円の8割ほどが外国投資信託の買付に回っているとのことだ。昨年9月時点の投資信託の買付金額は16兆円であることから、増えた3.2兆円の8割に該当する2.5兆円が海外株への買付に回っている計算だ。NISAに関連するサイトにある人気投資信託ランキングにS&P500やナスダック関連が多く並んでいることから、資金の大多数が米国に流れたと推測する。
2024年開始の新しいNISAでは、年間投資枠が拡大することから、今年以上のドル買い需要が発生するとの公算だ。一日に6兆ドル近く取引されるドルへのインパクトは限定的と指摘する声もあるが、コンスタントなドル買い需要はドルの一定の下支えになると考える。足元のドルが142円台で底堅い要因はもしかするとNISAの影響かもしれない。
以上、NISAに絡んだ話をしたが、今晩の海外時間はこう着を想定。上値メドは142円60銭、下値メドは142円10銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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