ドル円、クリスマス休暇で市場参加者が激減する中、狭いレンジ内での小動きに終始（12/26朝）

〇ドル円、142円台前半中心の動き、ユーロドル1.10近辺、クリスマス休暇で閑散
〇市場参加者が激減する中、狭いレンジ内での方向感に欠ける値動きに終始
〇クリスマス休暇明けから年末までの期間は、来年前半の相場テーマの仕込みが入り易い時期
〇ドル売り・円買いトレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ：141.50ー143.00

海外時間のレビュー

週明け25日（月）のドル円相場はクリスマス休暇で閑散商い。アジア時間朝方にかけて、高値142.55まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、（1）日経平均株価の上昇幅縮小や、（2）クリスマス休暇を控えたポジション調整、（3）日米金融政策の方向性の違いに着目したドル売り・円買いが重石となり、アジア時間午後にかけて、安値142.13まで反落しました。もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、クリスマス休暇で市場参加者が激減する中（主要市場の殆どが休場）、動意を失い、本稿執筆時点（日本時間12/26午前6時00分現在）では、142.38前後で推移しております。

週明け25日（月）のユーロドル相場はクリスマス休暇で閑散商い。アジア時間朝方にかけて、安値1.0994まで軟化するも、一巡後に下げ渋ると、（1）クリスマス休暇を控えたポジション調整や、（2）欧米金融政策の方向性の違いに着目したユーロ買い・ドル売りが支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、高値1.1022まで反発しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、クリスマス休暇で市場参加者が激減する中（主要市場の殆どが休場）、動意を失い、本稿執筆時点（日本時間12/26午前6時00分現在）では、1.1088前後で推移しております。

本日の見通し

クリスマス休暇で市場参加者が激減する中、ドル円は狭いレンジ内での方向感に欠ける値動きに終始しました。本日はクリスマス休暇明けで市場参加者の一部が戻ってくる他、海外時間帯に、米11月シカゴ連銀全米活動指数（22:30）や、米10月S＆Pケースシラー住宅価格指数（23:00）、米12月ダラス連銀製造業活動指数（24:30）が予定されているため、ドル円相場のボラティリティは幾分回復すると考えられます。また、クリスマス休暇明けから年末までの期間は、来年前半の相場テーマの仕込みが入り易い時期とも言われているため、当方では引き続き、テクニカル面の弱さ（日足ローソク足が全ての主要テクニカルポイントの下側に位置していること＋強い売りシグナルを示唆する「一目均衡表三役逆転」「ダウ理論の下落トレンド」が成立していること）と、ファンダメンタルズ面の弱さ（米FRBの早期利下げ観測＋日銀の金融緩和の早期修正観測＋円キャリートレードの逆流懸念）を背景に、ドル売り・円買いトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ：141.50ー143.00

注：ポイント要約は編集部