ドル円、日銀大規模緩和策継続受け一時143円台後半に急反発 (12/19午前)

19日午前の東京市場でドル円は、日銀会合結果公表控え142円台でのもみ合い。

ドル円、日銀大規模緩和策継続受け一時143円台後半に急反発 (12/19午前)

ドル円、日銀大規模緩和策継続受け一時143円台後半に急反発

19日午前の東京市場でドル円は、日銀会合結果公表控え142円台でのもみ合い。朝方142.92レベルで取引の始まったドル円は、実需と仕掛けの動きで9時台に142.25まで急落しました。その後は徐々に買い戻され、142円台半ば過ぎで取引されていた正午前に、日銀が政策会合での決定を公表。政策については変更なく予想通りであったものの、声明文の内容も予想に反して物価見通し、フォワードガイダンス等変更は見られず、大規模金融緩和策の維持が再度強調された形です。これを受けてドル円は急反発。東京時間正午前後に一時143.79まで上げて取引されています。

日経平均株価は、日銀会合結果公表を控え様子見気分の強い展開となり、前日終値を挟んでの一進一退となりました。情報技術系銘柄が買われた反面、不動産、医薬品等が売られ40円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では前日に続き、シカゴ連銀総裁、クリーブランド連銀総裁が市場の早期利下げ観測について、「困惑している」「先走っているなどと」発言、牽制する姿勢を示しています。これを受けての米長期金利上昇もあって、為替市場では日銀会合を控えてのポジション調整が進み、米国時間には一時ドル円は143.16まで上昇。その後はやや戻し、142.80付近で取引を終えています。

テクニカルにはドル円は、昨晩からの上昇で200日移動平均線(本日142.62付近)を上抜けて本日もほぼ200日線の上で推移、同線がサポートに転じています。上方向は144.15に転換線が位置しており軽いレジスタンスとなっています。

市場は15:30からの総裁記者会見待ち。市場では今回政策変更はないまでも、来年以降の出口への布石として、幾ばくなりとも声明文に変更を加えてくるものと予想する向きが多かっただけにちょっとしたサプライズとなりました。総裁記者会見でも同様のスタンスを貫くのか、あるいは少し踏み込んだ出口戦略へのシグナルを示す形となるのか、注目が集まります。

ドル円、日銀大規模緩和策継続受け一時143円台後半に急反発

ドル円日足

ドル円、日銀大規模緩和策継続受け一時143円台後半に急反発 2枚目の画像

ドル円15分足

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